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村上市内で行われた、お祭りやイベントの様子を隊員がレポートします!

 

2017/12/13

「とち餅づくり」へ行ってきました!【2】

11月18日・25日と二日間にわたって行われた、縄文の里・朝日の「とち餅づくり」。
一日目(11/18)には、皮むき~(水さらし)~煮る~灰合わせ~寝かせの工程を行いました。
今回は、二日目(11/25)の様子をご紹介します。

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会場へ着くと、テーブルの上には2種類の寝かせを経たとちの実が並んでいました。
右の青い器は、一日目にみんなで作業して4時間寝かせたもの。左の黄色い器は、実験的に一日寝かせたもの*です。今回はこの二つを味見し、色なども比べてみました。
※通常、寝かせは4時間程度

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寝かせがうまくいったかどうか、ほんの少し(爪の先程度)口に含んで確かめます。

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一日目では「舌がビリビリすれば成功」と教えられましたが、実際に食べた人からは「分からない」や「ちょっと苦い?」という声が聞こえました。とはいえ、失敗した場合の「苦い」は想像を絶する苦さです。

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寝かせがうまくいったことを確認した後は、みんなでホッコとりをします。
「ホッコ」とは渋皮のことで、寝かせたとちの実を水で洗い、残った渋皮や灰を竹串を使って取り除きます。

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とちの実が割れて小さくなってしまうので、突いたり削ったりするのではなく、なでるように取るのがコツです。

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皆さん、和気あいあいとホッコとり中。
おしゃべりしていても手元がしっかり動くベテランぞろいです。

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ホッコをとった後のとちの実がこちら。
写真右のボウルが4時間寝かせたもの、左が実験的に一日寝かせたものです。
講師の菅原千春さんは「一日寝かせた方が若干色が濃いかな?」とのこと。
人によっては三日間も寝かせる人もいるのだとか。

この状態でビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管すれば、およそ一週間は持つとのこと。
※冷凍であれば約一年保存可能とのこと

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さて、いよいよとちの実を蒸してとち餅を作ります!

一晩水に浸けておいた餅米2升の約半分を蒸し器に入れ、上にとちの実1.5キロを入れます。
※黄金比率は餅米1升5合:とちの実1キロ

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残しておいた半分の餅米を、とちの実の上にかぶせます。

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蒸し器を火にかけ、餅米ととちの実を蒸します。
蒸し上がりのチェックは、ぬらしたしゃもじを差し込み、餅米が付いてこなければOK。

餅米ととちの実が蒸し上がりました。いよいよ餅つきです!

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使う道具はこちら、古式ゆかしい杵と臼です。
これでぺったん・ぺったん、とち餅をつきますよー!

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蒸し上がったばかりの餅米ととちの実を臼に入れます。

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滑らかな餅になるように、丹念に目つぶし*。
※餅米の粒が見えなくなるまでつぶすこと

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あとは、呼吸を合わせて餅つき!
まさに昔取った杵柄、男性陣が頑張ります。

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頑張った甲斐あり、いい色で滑らかなとち餅が出来ました。
とち餅独特のいい香りが部屋に充満します。

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完成したとち餅がこちら、こしあんを付けていただきます。
左上は講師が漬けた、大根のしょうゆ漬け。これがいい箸休めに。

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みんなでとち餅を試食します。
二日間にわたって作業してきた皆さん、感慨ひとしおの様子です。

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みんなでごちそうさま。
終始なごやかな雰囲気で、二日間の体験は幕を閉じました    

 

縄文時代の水場遺構からは、鬼皮が付いたとちの実が出土します。虫殺しのために水に浸けていたのでしょう。その後、鬼皮をむき、土器で煮て、木灰であく抜きをし、石皿と磨石(すりいし)で粉にして、丸いパンのようにして焼いて食べていたようです。
現代の私たちも、水と灰を使ってとちの実のあくを抜き、餅米とつき合わせておいしく食べています。しかし、その工程はいまだ確立されておらず、先人が残したレシピと経験によるところが大きい食べ物です。
とちの実の採取から始まり、手間と時間を惜しみなくかけて作るとち餅は、現代の日本においては究極のスローフードといえるでしょう。普段、直売所などをのぞけば何気なく並んでいるとち餅ですが、作った人の手間ひまを思い、大事にいただきたいと思ったイベントでした。

 

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