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村上市内で行われた、お祭りやイベントの様子を隊員がレポートします!

 

2018/04/10

「大須戸能 定期能」に行ってきました!

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4月3日(火)、村上市大須戸で行われた大須戸能の定期能を鑑賞してきました。

新潟県無形文化財の大須戸能は、毎年4月3日に大須戸集落内の八坂神社 能舞台で奉納される定期能と、8月15日に行われる薪能で鑑賞できます。地元はもちろん、市外にもファンが多く、ことしは平日の開催だったにも関わらず、たくさんの観客・カメラを構える人たちが大勢いらっしゃいました。

 

定期能を鑑賞する前に、農家民宿 ひどこで行われていた「能面展」へ。

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築150年の古民家を改装した建物内に、能面約40点が展示されていました。
土間では大須戸の農産物や加工品の販売、屋外ではコーヒー等が売られ、にぎわっていました。

さて、いよいよ定期能鑑賞のため、八坂神社に向かいます。

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境内には、すでにたくさんの人が集まっていました。

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観覧席は、まだ厚く残った雪の上に設けられていました。
この日は大変暖かい一日でしたが、境内はひんやりとした風が吹き抜けます。

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開演前に、大須戸能保存会会長・中山定一郎さんがあいさつ。

さあ、いよいよ大須戸能 定期能が開演されます。
この日の番組は、能「高砂」「土蜘蛛(つちぐも)」、狂言「針立雷(はりたてかみなり)」です。

 

最初の番組は、能「高砂」

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当日配布されたパンフレットより、構想を抜粋    

肥後国 阿蘇神社の神主・友成が、従者二人をつれて都へ旅立った。途中、播磨国 高砂の浦に立ち寄ると、老翁と老婆が来て松の木陰を掃き清めるので、高砂の松はどの木か尋ね、高砂・住の江の松は国を隔てた土地であるのに、なぜ相生の松というのかと問うた。老翁は、今木陰を清めているのが高砂の松で、たとえ山川万里を隔てても夫婦の愛は通い合うものと言い、高砂・相生のいわれをのべ、さらに松についてめでたい故事をあげ、自分らは高砂、住の江の相生の松の精が夫婦として現れた姿で、住吉にて待つといい、舟で沖へ消えた。

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「高砂や、この浦舟に帆をあげて、月もろともに出汐の、波の淡路の島影や、遠く鳴尾の沖過ぎて、はや住の江に着きにけり」と友成も浦人の舟で住の江に着くと、住吉明神が出現し、春景色を賞し、御代を祝って舞(神楽)を舞う。「千秋楽は民を撫で、万歳楽には命を延ぶ。相生の松風颯々の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ」と民の安全と君の長寿を念願し、松吹く風の音に平和な響きを楽しむ。

「高砂や……」の謡(うたい)は結婚式でもおなじみですね。
夫婦和合や長寿、人の世の太平を願う能で、大変めでたい演目です。

 

次の番組は、狂言「針立雷」

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都から地方へ行き、お金を稼ごうと考えるやぶ医者(写真右)。
広い草原を行く途中で落雷に遭い、雷(写真左)が落ちてきます。

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腰を打ってけがをした雷は、やぶ医者に治療を頼みます。
やぶ医者は雷の腰に針を打って治療し、雷は針が効いて元気になります。

やぶ医者は雷に治療代を請求しますが、雷は早々に天に帰ろうとします。
それを引き留めると、雷は治療代は払えないが、代わりに願い事はないかと問います。

やぶ医者は、水害や火災などの厄災がないよう、一千年の間安全にしてもらえれば治療代の代わりにすると約束し
回復した雷は喜び、謡を謡い、舞を舞って、感謝しながら元気に天に帰っていく ……という内容です。
上の写真、やぶ医者が雷の腰に針を打ち込む場面で、会場は大いに沸きました。

 

最後の番組は、能「土蜘蛛」

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こちらも、当日配布のパンフレットから構想を引用します。

病床にあった源頼光の元へ、侍女の胡蝶が典薬頭からの薬を持って見舞いに来たが、夜昼の境も知らないほどの病状であり、もうだめだと思い沈んでいる。胡蝶は心細くなっている頼光を励まして退場する。夜更けに、今度は誰とも分からない怪僧が現れ、古歌を詠じるや、頼光に千筋(ちすじ)の蜘蛛の糸を投げかける。頼光が枕元の膝丸(ひざまる)を抜いて斬りかかると、その怪僧は消え失せる。

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駆けつけてきた獨武者(ひとりむしゃ)に頼光は一部始終を語る。武装した獨武者は、流れた血を追って古塚に行き当たる。それを数人の従者とともに崩していると、塚の内より土蜘蛛の精が現れる。

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土蜘蛛の精は、蜘蛛の糸を投げかけ獨武者たちを苦しめたが、獨武者はついに斬り伏せ、首を落として都へ帰る。

土蜘蛛の精の手から飛び出すクモの糸の演出に、観客席からは驚きの声が上がりました。

 

昨年夏の薪能に続き、今回は大須戸の八坂神社 能舞台で奉納された定期能を鑑賞。
地元・村上に、こんなにも素晴らしい能の文化があるのだと再認識、大変うれしく思いました。
大須戸能は、これからも多くの方にご覧いただきたい、村上が誇る伝統文化です。
興味を持たれた方は、年に二度の機会をどうぞお見逃しなく!

※毎年8/15に行われる大須戸能 薪能のレポートは こちら をご参照ください(大須戸能の由来なども書いてあります)

 

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