昨年12月13日から、鮭の発眼卵*を飼育展示している駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」。飼育を始めてから年も変わり、3月ももう過ぎ去ろうとしています。卵からふ化し、仔魚(しぎょ)**から稚魚へ成長した案内所の“鮭の子”たち。いよいよ旅立ちの時を迎えました。
*卵の膜の中に、魚の眼が見える卵のこと
**卵からふ化し、稚魚へと成長するまでの間の状態
駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」
https://www.sake3.com/spot/1893
これまでの観察日記はこちら
【2022-23】鮭の子 観察日記(1)
【2022-23】鮭の子 観察日記(2)
2023年3年10日(金)
この日も冷たいペットボトルの周りに集まっていた鮭の稚魚です。飼育を始めて88日目、どの稚魚も体つきがしっかりしてきました。
2023年3年17日(金)
飼育を始めて95日目。体長も4~6cmまで大きくなり、案内所スタッフの間では「そろそろ川に放さないといけないね」という話も出てきました。
水槽の中でここまで成長した“鮭の子”たち、そろそろ長く厳しい旅に出る時が迫っています。
かわいい(?)稚魚の正面
2023年3月23日(木)
飼育を始めて101日目のこの日、案内所の“鮭の子”たちは、生まれて初めて水槽の外に出ました。いよいよ旅立ちの時、三面川(みおもてがわ)へ放流します。
放流を手伝ってくれたのは、昨年に続き(写真右から)加藤暁人(あきと)君・惟月(いつき)君の兄弟です。
(2023年3月21日撮影)
二人も大きくなりましたね
二人は「バイバーイ!!」と声を掛けながら放流、「元気に帰ってきてほしい」(暁人君)、「おいしい鮭になって戻ってきてね」(惟月君)と旅立った“鮭の子”たちへエールを送りました。
放流した鮭が生まれた川へ戻ってくるのは3~5年後のことといわれています。長い旅を終えた“鮭の子”たちが、再び三面川に戻ってくる日を楽しみにしていましょう。