たんご せっく
端午の節句【6月5日】

こいのぼりを揚げ、笹巻き(笹団子)やちまきを作って、子どもの前途の幸を祝う。
昔、村上では鍾馗様*[しょうきさま]の絵を、力強く美しい彩色で染め抜いた大のぼりを立てた家も多い。
*魔よけの意味で端午の節句に飾る人形。中国では貧乏神を追い払う神とされている
笹巻きのヨモギはもともと薬草で、餅に混ぜて食べれば邪気を払うと信じられていた。子どもが健康で明るく育つように、それぞれに心を込めて祝われてきたのである。
日ごと移ろう四季がある日本では、季節ごとの行事とそれに伴う食(行事食)が大切にされてきました。ここ新潟県村上市でも、四季折々の行事に加え、地域の祭りや神事等で供される当地ならではの食があり、それは「節がない」といわれる現代において、大切に受け継いでいきたい文化の一つでもあります。
当コンテンツは、村上商工会議所と食の街・むらかみブランド化事業委員会が手掛けた『越後むらかみ 食の聞き書』(2015年発行)の中から、ひと月に1~2編ずつ、行事と食に関するエッセイを掲載します。イラストは石田光和さん(エムプリント)です。
※地域や風習によって掲載されている内容とは違っている場合があります
たんご せっく
端午の節句【6月5日】

こいのぼりを揚げ、笹巻き(笹団子)やちまきを作って、子どもの前途の幸を祝う。
昔、村上では鍾馗様*[しょうきさま]の絵を、力強く美しい彩色で染め抜いた大のぼりを立てた家も多い。
*魔よけの意味で端午の節句に飾る人形。中国では貧乏神を追い払う神とされている
笹巻きのヨモギはもともと薬草で、餅に混ぜて食べれば邪気を払うと信じられていた。子どもが健康で明るく育つように、それぞれに心を込めて祝われてきたのである。
こうしんさま だいはんにゃ
庚申様(大般若)【5月1日】

片町[かたまち]の庚申堂には、大きなケヤキと仁王門があり、「オコシンサマ」と親しんで呼ぶ。
庚申信仰は古く中国で始まったといわれ、庚申の日に人の体の中にいる三尸虫[さんしちゅう]という虫が、寝ている間にひそかに天に昇り、神にその人の罪科を告げるというので、眠らずにいるという風習が民間に広まったという。片町でも、庚申の夜に精進料理を持ち寄り、夜ごもりをした。
せっく
ひな祭り(節句)【4月3日】

村上は一カ月おくれのひな祭りである。
ひな祭りは、中国の水辺の祓い[はらい]の古俗[こぞく]が伝わったものだという。はじめは、体をなでて身の穢れ[けがれ]を移した後、川へ流した人形が飾られたものが始まりであるといわれている。
まじない餅【4月15日】

まじない。
神仏その他、神秘的なものの威力を借りて、災いを取り除いたり、起こしたりしようとするもの。
村上の集落では、病気・災難・一切の罪汚れを川に流し清めるために、春一番、大地の恵みのヨモギを摘み、それを草餅にして神様に供え、その年の幸せをまじない、春らしいふるさとの香りを頬張った。