かぶ としや
大根・蕪の年夜【11月10日】

11月10日は「大根・蕪の年夜」といい、近郷の集落では大根・カブを一切食べないものとしていた。
この夜、大根・カブは『アッチコリ』『コッチコリ』と一晩で大きくなり、人間が食べない分だけ太るといわれ、どの集落でも大根のかて飯*などを食べていたため、この晩は白いごはんが食べられ、イモ汁・豆腐汁でごちそうの夕飯であった。
*主食の分量を増やすために、一緒に加えて煮炊きすること(もの)
野菜の代表格の大根・カブは、たくあんや浅漬け、当座漬け*、大根おろし、煮物、なます、大根飯、凍大根**[しみだいこん]、切り干し大根など、一年中の大切な食物であった。
*短期間で漬けて食べる浅漬けの一種
**ゆでた大根を軒下などに吊るし、夜間の凍結と日中の解凍・乾燥を繰り返して作る保存食
