せつぶん
節分【2月3日頃】

子どもたちの鬼成敗の声が響く。
夕方、囲炉裏端の灰の表面をさらい取り、塩をまいて清めてから豆木で火をたき付け、大豆をいって一升枡[いっしょうます]に入れる。主人が羽織袴で枡の豆を大神宮様に供え、家内安全・悪事災難をよけるよう拝み、神棚に向け「福は内」と大声で豆をまき、外に向かって「鬼は外」と豆を投げつける。茶の間、座敷と家中に豆をまき、土蔵にもまく。「目をつぶって歳の数だけ豆を拾うと福が授かる」と家内中、目隠しをして拾った。
干鰯*[ほしか]をヒイラギの枝に刺し、豆木に干鰯と昆布を下げて入り口に付け、家に入る鬼や魔物を避ける。鬼が逃げるとき、ヒイラギのとげで目を刺すのだという。まいた豆を集めて、天気占いや作占いも楽しんだ。
*脂肪を絞ったあとのイワシを干したもの。肥料にする