明治37(1904)年、石油掘削中に熱湯が噴出したのが瀬波温泉のはじまりです。その前夜、お狐様がコンコンと鳴き、温泉噴出を知らせたという話が残されています。豊富な湯量を誇り、およそ95℃という源泉の熱さから、別名・熱の湯ともいわれています。
日本海に面した絶好のロケーション、その風光明媚なさまから、昭和12(1937)年2月に瀬波温泉を訪れた歌人・与謝野晶子は「温泉は いみじき瀧のいきほいを 天に示して 逆しまに飛ぶ」をはじめとした45首もの歌を詠み上げました。
現在、温泉の源泉井戸がある南側山麓の高台は噴湯公園として整備され、瀬波温泉のシンボルでもある温泉櫓からは約95℃の「熱の湯」と、それに伴いもうもうとした湯気が上がっています。
瀬波温泉 噴湯公園[ふんとうこうえん]
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