石船神社は、『延喜式』の磐舟[いわふね]郡八座の筆頭に記されている、歴史のある神社です。
祭神は、饒速日命[にぎはやひのみこと]・みずはのめのみこと[みづはのめのみこと]・高おかみの神[たかおかみのかみ]・暗おかみの神[くらおかみのかみ]の四神です。饒速日命は物部氏の祖先神です。この神様は、高天原から天の石船[あめのいわふね]でお越しになった神様で、岩船の地名の由来となっております。また、罔象女命[みずはのめのみこと]以下三柱の神様は貴船神社の神々です。この貴船神社は、807年に秋篠朝臣安人[あきしのあそんやすひと]が社殿を建立し、京都の貴布禰明神を勧請されたと伝えられています。そのため、石船神社は「明神様」とも称されています。
社殿は明治29(1896)年に焼失しましたが、明治32(1899)年に再建されました。