村上の冬の常備菜といえば、なんといってもこの赤カブ漬けでしょう。作り方は各家庭で違うため、井戸端会議の「議題」にもよくなります。このページでは、地元でよく作られている3種類の漬け方を紹介します。
千切り漬け
千切り漬けは、赤カブの収穫が始まった頃(10月中旬頃)によく作られます。スライサーを使って赤カブを薄くスライスし、調味料(砂糖や酢など)に漬けて1~2日後には食べられるようになります。シャリシャリとした歯ごたえで、これが食卓に並ぶと「冬が近いな……」と感じるそうです。
スライサーの刃を換えて、細長くスライスして漬け込むこともあります。
切り漬け
晩秋の頃、寒くなって保存が効くようになると作られるのが切り漬けです。比較的手軽に作れ、パリン! ポリン! という赤カブならではの食感も楽しめるためよく作られています。
丸漬け
赤カブ漬けといえば、本来はこの丸漬けのことをいいます。赤カブを丸のまま漬け込むため、赤カブ本来のうま味と歯ごたえが存分に楽しめます。長期保存を目的としているため、寒さが厳しくなってから漬け込みます。
漬け込んで日が浅いと辛みが強く、でも「これがおいしい!」という人もいます。各家庭でそれぞれの漬け方・調味料の配合があり、時期によって温度・湿度も変わるので出来上がりはさまざま。丸漬けはまさにその家の味です。