さんぽく生業の里
さんぽく生業の里では、千二百年以上続く樹皮製古代布「しな布」を織っています。山の風土さながらの野趣味と上品さを併せ持つ貴重で個性的な布は、地元・山熊田の人々の熟練と歴史ならでは。その他、あく笹巻きやとち餅等の特産品の製造販売や各体験コースもご用意しています。
シナノキは生育が早く、10~15年前後で根元が直径15~20センチになり、しな糸に適した樹齢になります。伐採作業は適当な太さのシナノキを探すことから始まります。伐採は、川の水かさが増える梅雨に行います。
原材料であるシナノキの皮の採取に始まり、樹皮から糸への加工、そして機織(はたおり)。羽越しな布が織り上がるまでには数多の工程があり、その工程は全て手作業で行われています。それゆえに希少であり、素材や作り手のぬくもりが感じられる羽越しな布。使うたびに艶が出て、愛着がわくものに育っていきます。