早撰堂
江戸時代から続く、国の登録有形文化財に指定された大正ロマンあふれる和菓子店。建物は明治26(1893)年建築、平成16(2004)年に町屋再生プロジェクト第1号として外観を大正時代風に改装しました。箱階段に組み込まれた金庫の重厚さが目を引きます。
深山に自生する希少な山ブドウの果汁を使い、ゼリー状に固めたのが村上の銘菓・葡萄羹です。透き通った美しい色合い、すがすがしい香りは、銘菓の名にふさわしい逸品。和菓子店をはじめ、いろいろなお店で作られています。
灰の文化が息づく、山北の山間部で作られているアク笹巻き。天然樹木の灰から抽出した灰汁(あく)にもち米を浸し、笹で包みます。それを灰汁で煮込むことで、他にはない独特の風味や食感が生まれます。端午の節句(村上では旧暦で祝うため6月5日)の頃、各家々で作られます。また、六斎市や道の駅の直売所などにも並ぶことがあります。
鮭をこよなく愛する村上人、その熱い思いはお菓子にも及んでいます。鮭の形をした最中や切り身を模した落雁(中にはあんこ)。また、形だけではなく、鮭フレーク入りのサブレや鮭みそ入りのパイなどもあり、これが意外においしい! ぜひお試しを…。