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越後むらかみ 食の聞き書 越後むらかみ 食の聞き書

日ごと移ろう四季がある日本では、季節ごとの行事とそれに伴う食(行事食)が大切にされてきました。ここ新潟県村上市でも、四季折々の行事に加え、地域の祭りや神事等で供される当地ならではの食があり、それは「節がない」といわれる現代において、大切に受け継いでいきたい文化の一つでもあります。

 

当コンテンツは、村上商工会議所と食の街・むらかみブランド化事業委員会が手掛けた『越後むらかみ 食の聞き書』(2015年発行)の中から、ひと月に1~2編ずつ、行事と食に関するエッセイを掲載します。イラストは石田光和さん(エムプリント)です。
※地域や風習によって掲載されている内容とは違っている場合があります

2026/11/05

11月 大根・蕪の年夜

       かぶ  としや
大根・蕪の年夜
【11月10日】

 

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11月10日は「大根・蕪の年夜」といい、近郷の集落では大根・カブを一切食べないものとしていた。

この夜、大根・カブは『アッチコリ』『コッチコリ』と一晩で大きくなり、人間が食べない分だけ太るといわれ、どの集落でも大根のかて飯*などを食べていたため、この晩は白いごはんが食べられ、イモ汁・豆腐汁でごちそうの夕飯であった。
*主食の分量を増やすために、一緒に加えて煮炊きすること(もの)

野菜の代表格の大根・カブは、たくあんや浅漬け、当座漬け*、大根おろし、煮物、なます、大根飯、凍大根**[しみだいこん]、切り干し大根など、一年中の大切な食物であった。
*短期間で漬けて食べる浅漬けの一種
**ゆでた大根を軒下などに吊るし、夜間の凍結と日中の解凍・乾燥を繰り返して作る保存食

 

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