割烹 吉源
地元のお酒とともに、お客様にごゆっくりと食事を楽しんでいただけるよう心がけています。四季折々、山海の美味をぜひご賞味ください。お部屋は大小の座敷を完備しており、個人の方から団体様まで広くご利用いただいております。
村上の鮭を語る上で、青砥武平治(あおと ぶへいじ)の存在は欠くことができません。鮭の母川回帰に着目し、三面川(みおもてがわ)の支流・種川を整備。鮭が産卵しやすい環境を整え、鮭の稚魚が川を下り始める春の漁を禁止しました。これが「種川の制」と呼ばれる自然繁殖法の基盤です。
三面川で行われている伝統漁法「居繰網漁(いぐりあみりょう)」は見学が可能。大川では「コド漁」と呼ばれる珍しい鮭漁も行われます。また、鮭を愛する村上のまちでは、鮭に感謝をささげる「鮭魂祭(けいこんさい)」や「水神様」などの神事・行事が毎年執り行われています。
鮭の遡上(そじょう)が始まると、村上の人たちはソワソワ。そう、塩引き鮭作りのシーズン開幕です。年取り魚は、もちろん鮭。自家製の塩引き鮭で年を越します。祭礼のお膳には鮭の酒びたしが欠かせません。このように、村上の一年に鮭は欠かせない存在なのです。