(写真左から)川上健さん・池野律子さん・小杉和也さん
国が指定する伝統的工芸品(経済産業省)の一つ、村上木彫堆朱。その後継者育成や振興等を目的とする村上堆朱事業協同組合の組合員3名が「関東経済産業局長表彰 功労賞」「関東伝統工芸士会功労者表彰」「新潟県伝統工芸士大会 功労者表彰」をそれぞれ受賞しました。
組合の代表理事であり、村上木彫堆朱伝統工芸士会の会長も務める小杉和也さんは「組合員3名が同時に吉報を得たのは大変珍しい」といい、今回のトリプル受賞は「工芸士の励みになる。今後のさらなる産地発展・村上木彫堆朱の知名度向上に期待したい」と話しました。
◆令和3年度伝統的工芸品産業功労者等表彰 関東経済産業局長表彰 功労賞(組合役員等)
小杉 和也さん
【コメント】
村上木彫堆朱の後継者育成における計画・システムづくりを評価していただき、とてもうれしく思う。後継者を育てても産地に残らない例が多い中、村上では2人の後継者が育ち、組合の事業(木彫体験のサブ講師等)も支えてくれている。組合の活動としても評価され、大変うれしい。
◆第23回 関東伝統工芸士会功労者表彰
川上 健(けん)さん
【コメント】
[彫師として後継者育成の実技指導を担当・組合役員として事業に尽力]伝統というのは従来のままではいけない。若い人を育てて、未来へつなげていかなくてはいけない。これからも組合の後継者育成に協力していきたい。
◆第16回(令和3年度)新潟県伝統工芸士大会 功労者表彰(工芸士)
池野 律子さん
【コメント】
[村上木彫堆朱で女性初の伝統工芸士・他産地との交流や女性作家7名の「華からくさの会」の活動にも尽力]女性作家として、推薦され受賞できたことは本当にありがたい。コロナ収束後は、イベントなどでも村上木彫堆朱の魅力をPRしていきたい。