江戸時代、村上城主は全国でも珍しい「漆奉行」を置き、村上を天然漆の採地として管理して、漆の生産を産業として奨励しました。
古くから朝日・山北地区では漆の生産が盛んで、一時期は全国一の産出量を誇るとまでいわれていました。村上産の漆は、京都や能登(輪島塗)でも使われるなど、国内でも広く知られる存在でした。
村上市蒲萄(ぶどう)の山中にある漆山神社。毎年11月13日の「うるしの日」には、村上木彫堆朱の職人はもちろん、他県の漆関係者が参拝に訪れることもあります。
周囲を流れる川のせせらぎに耳を澄まし、赤い鳥居をくぐると小さなお社と、その背後に屹立(きつりつ)する巨岩・明神岩が見えてきます。漆山神社と明神岩は、県北随一のパワースポットとしても知られ、訪れた際にはこちらにも注目してみてください。
漆山神社
所在地 村上市蒲萄