
漆芸家・人間国宝(蒔絵)の室瀬和美さん
2025年12月21日、村上市生涯学習推進センター マナボーテ村上(村上市田端町)にて「語ろう、村上木彫堆朱の未来! 村上の堆朱フォーラム ―村上の“朱”から広がる、みらいの物語―」(主催:村上市、村上市教育委員会、村上堆朱事業協同組合、新潟日報社)が催され、伝統的工芸品・村上木彫堆朱に関心を寄せる参加者約60名が集まりました。

この催しは、新潟日報みらい大学(主催:新潟日報社)が2年間かけて取り組んできた「村上の堆朱PROJECT」の集大成として開催されたものです。

講演後、参加者の質問に答える室瀬さん(写真左)
第1部では、蒔絵[まきえ]の人間国宝・室瀬和美[むろせ-かずみ]さんが「未来をつくる漆の力 ―村上木彫堆朱への期待」と題した基調講演を行い、参加者は第一線で活躍する漆芸家の言葉に耳を傾けました。室瀬さんは、伝統とは過去のデザインを学ぶだけでなく、新しいアイデアを加えていくものとし、伝統という形のない価値観を次世代へ伝えていくことが大事だと話しました。

聞き手を務める吉川賢一郎さん

(小さい写真の上段左から)冨士美園の飯島剛志さん、宮尾酒造の宮尾佳明さん
(下段左から)村上市観光協会の片野將さん、村上東中学校2年の佐藤心美さんと鈴木双葉さん
第2部の村上の堆朱リレートーク「使う、伝える、繋がる」では、村上市出身で長岡造形大学デザイン学科准教授の吉川賢一郎[きっかわ-けんいちろう]さんを聞き手に、4組の語り手がそれぞれの立場から村上木彫堆朱との関りについて話をしました。


(小さい写真の左から)廃材再生師の加治聖哉さん、村上木彫堆朱の茶たくを再利用した加治さんの作品
第3部のディスカッションでは、参加者を5グループに分けて「みんな堆朱ってどう思ってる?」や「堆朱と村上の魅力を合わせて、まちを元気にするには?」といったテーマで意見が交わされました。その中で、廃材再生師の加治聖哉[かじ-せいや]さんが村上木彫堆朱の古い茶たくを再利用した作品も紹介され、さまざまな角度から村上木彫堆朱の魅力や可能性について話し合われました。
この日の詳しい様子は、1月25日(日)発行の新潟日報朝刊に掲載予定です。ぜひご覧ください。