村上大祭でおしゃぎり19台を先導するのが先太鼓・庄内町笠鉾・荒馬14騎です。
荒馬14騎は、天正15(1587)年、時の領主・本庄繁長(ほんじょう しげなが)が羽黒山の分霊を奉じて凱旋した姿を模したもので、最初に羽黒大権現を祭った地の庄内町の学童が「イヤハイッ」と声を張り上げて轡(くつわ)を鳴らして行進する姿は、城下町の祭りらしい光景です。
荒馬は木製で堆朱を施してあり、後にはそれぞれの武将の旗差物馬標が飾られています。また、荒馬14騎の武将名は、本庄繁長ゆかりの上杉公の軍団にちなみ、名を付けたものです。
この荒馬がいつ頃から始められたかは定かではありませんが、松平大和守直矩自筆の寛文7(1667)年の日記に「荒馬乗・庄内町」と書かれています。
荒馬14騎