
村上大祭でおしゃぎり19台を先導するのが、先太鼓・庄内町笠鉾・荒馬14騎です。
荒馬14騎は、天正16(1588)年、時の城主・本庄繁長[ほんじょう-しげなが]が羽黒山の分霊を奉じて凱旋した姿を模したもので、最初に羽黒大権現を祭った地の庄内町の学童が「イヤハイッ」と声を張り上げて、轡[くつわ]を鳴らして行進する姿は城下町の祭りらしい光景です。
乗り子になった学童は、武士の火事装束*を身にまとい、漆塗りが施された木製の荒馬を肩からつり下げて行進します。後背部を飾る戦国武将の旗差物馬標には、縁起担ぎや火伏の願いを込めたモチーフが取り入れられています。
*火事装束[かじしょうぞく] …火災の消火・避難の際に着用した専用の衣服・防具
この荒馬がいつ頃から始められたかは定かではありませんが、松平直矩[まつだいら-なおのり]自筆の寛文7(1667)年の日記に「荒馬乗・庄内町」と書かれています。
≫荒馬14騎
1番
[馬 毛]白馬
[旗差物馬標]若松(三階松)に朱杯
2番
[馬 毛]黒馬
[旗差物馬標]法螺貝・馬簾
3番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]雲月
4番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]軍扇に采配
5番
[馬 毛]黒馬
[旗差物馬標]蕪・吹き流し
6番
[馬 毛]黒馬
[旗差物馬標]五枚吹き流し・幟
7番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]兎・馬簾
8番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]大名道具
9番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]巴太鼓・馬簾
10番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]鍵打返
11番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]軍配・鞭・馬上杯
12番
[馬 毛]黒馬
[旗差物馬標]カケヤ・斧・鋸
13番
[馬 毛]栗毛
[旗差物馬標]毛鎗・吹き流し
14番
[馬 毛]黒馬
[旗差物馬標]柳に蹴鞠・馬簾