新潟県最大面積の市
平成の大合併で新潟県で最大面積を誇る市になりました。 ちなみに全国でみれば14番目の面積です。
新潟県の最北に位置し、「県北の城下町」と呼ばれる村上市。
臥牛山(通称:お城山)山頂に築かれた村上城跡には、
戦国時代の竪堀や虎口、江戸時代の石垣など、
時代が異なる遺構が現存します。
村上藩の藩士邸宅が移築・保存されており、
往時の武家の生活を肌で感じることができます。
また、昔ながらの町屋も現役の商店・住居として利用されており、
その中で、人形や屏風などを公開するイベントが人気です。
北前船の寄港地として栄えた村上市塩谷。
平成28年には、杉板張り・妻入りの町屋4軒7棟が
国登録有形文化財に指定されました。
港町の風情が漂う小路を行けば、さらに旅情がかき立てられます。
村上大祭を皮切りに、瀬波大祭、岩船大祭と祭りが続く村上市。
絢爛豪華な山車(通称:おしゃぎり)が巡行するさまは、壮大な時代絵巻のよう。
村上大祭は国重要無形民俗文化財、岩船大祭は県無形民俗文化財に指定されています。
大須戸集落に伝わる伝統芸能で、
県無形民俗文化財に指定されています。
毎年4月3日に大須戸集落の八坂神社にある能舞台で演能される他、
8月15日には、朝日みどりの里の特設舞台で薪能が演じられます。
村上のまちは、三面川を遡上する鮭によって繁栄し、
独自の鮭文化が生まれました。
伝統的な漁法、百を超える鮭料理、鮭のために行われる神事など、
村上と鮭は、切っても切れない縁で結ばれています。
村上市などで肥育される「村上牛」は、
全国的な品評会でナンバー1に輝いた銘柄牛です。
厳選した肥育素牛を自然豊かな環境で育て、
飼料に岩船米の稲わらなどを与え、愛情いっぱいに育てています。
宮尾酒造「〆張鶴 (しめはりつる)」と
大洋酒造「大洋盛(たいようざかり)」は村上が誇る二大酒蔵。
水・土・米に恵まれた土地で、それぞれの蔵が切磋琢磨しています。
また、どぶろく特区の高根では、
どぶろく「雲上 (くものうえ)」が造られています。
約400年の歴史を持つ、北限の茶処・村上。
現在も茶畑を守り、村上茶の製造販売を続け、
明治期に輸出していた村上茶の紅茶も復活させました。
村上茶をよりよく知ってもらいたいと、各種体験イベントも行っています。
経済産業大臣指定伝統的工芸品の一つ、村上木彫堆朱。
他の堆朱に比べ、躍動感のある彫りと奥深いつやが特徴です。
使い込むことにより、つやが増し、さらに愛着が湧く名品です。
シナノキ科の樹木の樹皮で作る、古代布の一つ・羽越しな布。
現在は、山形県鶴岡市関川と村上市雷(いかづち)、
山熊田集落でのみで織られています。
こちらも、経済産業省の伝統的工芸品に指定されています。
染色した繭玉を使って作る「シルクフラワー」。
村上茶で染め抜いた布製品。
木や竹、和紙を使った玩具やオブジェなども、
村上のお土産品として人気です。
約50キロメートルにおよぶ海岸線を有する村上市。
中でも、村上市浜新保~寒川までの美しい海岸を「笹川流れ」と呼びます。
透明度が高く、波の浸食でできた奇岩が続く海岸は、
国指定名勝天然記念物、新潟県立自然公園に指定されています。
「平成の名水百選」に選ばれ、
一級河川水質調査結果でも3年連続日本一に輝いた荒川。
一年を通じて、釣りやキャンプに訪れる人が絶えません。
秋の「荒川サケ有効利用調査」では、全国から多くの釣り客が訪れます。
「日本の滝百選」に選ばれた、名瀑・鈴ヶ滝。
ブナ林の遊歩道を進んでいくと、落差55メートル・幅10メートルの滝が現れます。
滝壺近くまで進めば、轟音とともに爆風と水しぶきが降りかかり、
爽快な気分が味わえます。