村上木彫堆朱会館(村上堆朱事業協同組合)
当組合は、昭和26年に設立し、昭和30年に新潟県無形文化財に指定され、現在20社あまりの組合員で活動しております。村上木彫堆朱は伝統的工芸品として「手の技・手の誇り」を信条とし、伝統の技を後世に伝えるべく、当組合では消費者ニーズに合わせた現代の生活様式にもマッチする商品を製作する努力を続けております。
堆朱の歴史は大変古く、中国・唐代に始まり、平安末期~鎌倉初期に日本に伝来したといわれています。村上における堆朱の歴史は、江戸時代中期に武家のたしなみとして武士の間で始められ、以降は藩主の奨励もあり、町民にまで広く伝わって盛んになりました。
長きにわたり、伝統と技法を守り続けてきた村上木彫堆朱。昭和30(1955)年に「新潟県文化財」に指定され、昭和51(1976)年には「国の伝統的工芸品」にも指定されました。近年になり、新たな技法も生み出され、現在では堆朱・堆黒(ついこく)・朱溜塗(しゅだめぬり)・色漆塗(いろうるしぬり)・金磨塗(きんまぬり)・三彩彫(さんさいぼり)の6種類の技法をひとまとめにし、村上木彫堆朱と呼んでいます。