2018/10/31
鮭の一生【3】 鮭の回遊ルート

これまでの鮭の一生シリーズはこちらをご覧ください。
● 鮭の一生【1】 卵~稚魚に育つまで
● 鮭の一生【2】 川から海へ……
生まれた河川を下り、砂浜域で7~8cmくらいにまで育った鮭の稚魚。季節は春から夏へ向かう頃、いよいよ外洋へと泳ぎ出します。
鮭の回遊ルートは、現在では上の図のようなルートをたどることが分かっています。生まれた年の夏~秋はオホーツク海、冬は北太平洋で過ごし、翌年の夏にはベーリング海へと至ります。
鮭が好む海水温は3~14度と低く、その後は、夏はベーリング海、冬はアラスカ湾とを行き来しながら成長します。
2018/10/10
鮭の一生【2】 川から海へ……
鮭の一生【1】 卵~稚魚に育つまで の続きです。
さいのうの栄養を吸収し、仔魚(しぎょ)から稚魚へと成長した鮭。体長は3~4cmになり、川底から浮上して餌を求めます。

毎年4月に行われる「三面川鮭稚魚放流式」に用意された鮭の稚魚。このときの体長は5~8cmくらい。
鮭の稚魚は餌を捕りながら川を下り、海へと至りますが、すぐに沖に出るわけではなく、しばらくの間は砂浜域で暮らします。水深40~50cmほどの波打ち際で7~8cmくらいになるまで過ごし、その後、遥か遠くのベーリング海を目指して旅立ちます。旅立ちの季節は5月、春から夏へと移り変わる頃です。