いよぼや【イヨボヤ】

○●○

イヲとは魚（ウヲ）の転で、平安時代の『和名抄』（わみょうしょう）※という辞書に「魚という漢字は日本のウヲのことだが、俗にイヲとも呼んでいる」と解説されています。また、イヲはイヨとも言います。
※倭名類聚鈔（わみょうるいじゅうしょう）の略

ボヤとは、村上で幼児が使う方言で、広く魚を指す言葉です。

村上では、魚（イヨ）と言えば鮭です。村上人が鮭を「魚の最たるもの」とみてきた歴史の重い言葉です。イヨボヤは「鮭魚」の意で、鮭にだけ使われている方言です。

【出展】イヨボヤ会館パンフレット

写真は、小島屋（村上市藤沢）の「鮭ものがたり」（1個 150円・税込）。今から2年前、小島屋の新しい看板商品にと考案された、鮭の形の焼き菓子です。

鈴玉（村上市葛籠山）が手掛ける「鮭みそ」をサブレ風の生地に練り込み、特注の鮭の型で抜いて焼き上げています。鮭みその塩味と香ばしさが、商品により深い味わいを与えています。

清流・荒川を遡上してくる鮭をイメージして作られた「鮭ものがたり」。小島屋社長・小島芳雄さんが構想を練り、その娘で小島屋のパティシエールである亜矢子さんがレシピを作成・商品化した、父娘合作の商品です。

現在は、荒川へサーモンフィッシング（鮭有効利用調査）に訪れた方もお土産に買っていくとか。皆さんもぜひ一度、ご賞味ください。

小島屋／ラ・パン
所在地　村上市藤沢91-5（ショッピングセンターアコス内）
電話番号　0254-62-2152
営業時間　10：00～19：30
定休日　不定休
公式サイト https://kojimaya-rapann.com/

今回紹介する鮭をモチーフにしたお土産は、鈴木漆器店（村上市肴町）の箸置き（1個 5,400円・税込）。国の伝統的工芸品にも指定される村上木彫堆朱と鮭がコラボした、村上らしいお土産品です。

この箸置きが生まれたのは、今から約8年前のこと。料亭 能登新から「村上らしい箸置きを」と依頼を受けて製作されました。ググッと背を反った、いきのいいオス鮭をイメージしています。
※同商品は、駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」でも取り扱っています

食卓を彩る村上木彫堆朱の鮭の箸置き、いかがでしょうか。