2023年12月15日(金)、三面川鮭産漁業協同組合 第三ふ化場(村上市羽下ヶ渕)にて、第12回 水神様(主催:せなみすみれの会)が執り行われ、市内飲食店・旅館などの女将らで結成された、せなみすみれの会の会員をはじめ、観光・漁協関係者ら15人が参列しました。
西奈彌羽黒神社 江見宮司による神事の様子
西奈彌羽黒神社[せなみはぐろじんじゃ]
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水神様は、川の恵み・鮭の恵みに感謝して供養する神事です。1970年代に途絶えていたものを2012年にせなみすみれの会が復活させました。
神事の後、あいさつに立ったせなみすみれの会顧問・山貝世津子さんは「(鮭魂祭や水神様といった神事を絶やさず)祈ることで、先人たちが培ってきた知恵や文化を次世代へつなげていきたい」と話しました。
第24回 鮭魂祭が執り行われました
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続いて、三面川鮭産漁業協同組合 理事・佐藤悦男さんがことしの鮭漁について報告。12月14日現在、三面川の一括採捕(ウライ漁)等で捕れた鮭は約4,700尾で、不漁といわれた前年(約2万尾)と比較しても23%しか捕れていない大不漁だと話しました。
不漁の要因については、昨夏の水害で被害に遭った一括採捕の復旧が半ばであったことや今シーズンは雨が多く、川の増水により鮭が一括採捕を乗り越えてしまったことなどを挙げました。
談話の後は、参列者全員で三面川の岸へ移動し、用意した葦の舟3艘を川へ流します。
舟には、鮭の一鰭(胸ビレ)・赤飯・お神酒といった供物を乗せています。
せなみすみれの会の皆さんが、川の流れにそっと舟を降ろします。3艘の舟はゆっくりと下流へ向かっていきました。
※舟はその後、回収します
一括採捕による鮭漁が終わり、三面川がもたらした一年の恵みに感謝する水神様。これからも川や鮭への感謝を忘れず、次世代へと伝えていきたい大切な神事です。