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イヨボヤ小ネタ帳 イヨボヤ小ネタ帳

 

鮭のまち・村上の鮭に関する話題を
こつこつ紹介しています。

 

あなたが知らなかった
鮭トリビアにも出合える!?
……かもしれませんよ。

 

記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

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鮭 ― いよぼや ―

 

2023/02/05

【2022-23】鮭の子 観察日記(1)

2022年12月13日

イヨボヤ会館から、村上市内の小学校や観光・宿泊施設等に鮭の発眼卵(卵の膜の中に、魚の眼が見える卵のこと)が配布され、JR村上駅前にある駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」でも展示を始めました。

イヨボヤ会館
https://www.sake3.com/spot/163

駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」
https://www.sake3.com/spot/1893

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鮭の発眼卵50個。卵の中の黒い点が眼です。

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今回の展示から水槽に黒い幕をかけています。これは、鮭が育つ自然環境(川底)に近付け、光の刺激を減らし、温度変化を少なくするためです。

 

2022年12月22日

2022-12-22

案内所スタッフから「一匹目がかえりました!」と聞いて、すぐに写真を撮りました。毎年のことですが、鮭の仔魚(卵からふ化したばかりの魚)は本当に愛らしいです!! おなかに大きなオレンジ色の袋(さいのう*)を付け、時折チョロチョロと動き回っていました。
*栄養が詰まった袋のこと

 

2022年12月28日

2022-12-27

「むらかみ旅なび館」2022年最後の開館日。発眼卵は4個を残して、46匹がふ化しました。

 

2023年1月4日

2023-01-05

この日は「むらかみ旅なび館」2023年最初の開館日でした。水槽をのぞくと、4個残っていた発眼卵が無事ふ化していました!! 

さて、ふ化したばかりの鮭の仔魚は、ほとんどの時間を水槽の底に寝転んで過ごします。自然の川で生まれた仔魚は、さいのうの栄養を吸収しながら、川底の石と石の間に身を潜めて成長します。弱って底に沈んでいるように見えますが、これが本来の姿なのです。

 

2023年1月20日(金)

2023-01-20

さいのうが少し小さくなり、ちょっとだけスリムになった鮭の仔魚です。水槽の中を動き回ることも多くなってきました。

 

2023年1月27日(金)

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さいのうが吸収され、すっかりスリムになった鮭の仔魚たち。動きも機敏になり、水槽の下層で忙しく泳ぎ回っています。自身で餌を捕るために骨・ヒレ等が発達してくると、仔魚から「稚魚」と呼ばれるようになります。稚魚になるまでもう少しです。

 

2023年2月3日(金)

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おなかがさらにスッキリし、体つきもしっかりしてきました。体色も濃くなり、パーマーク(Parr Marks)と呼ばれる体側に出た小判型の模様もはっきり見えるようになりました。

 

2020/12/16

まちの中の鮭【6】種川碑

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村上市三之町にある藤基神社の境内には、村上藩士・青砥武平治の頌徳碑として建立された「種川碑」(写真右側)があります。
※左側の石碑は鳥居三十郎の追悼碑

 

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三面川河口を見つめるように立つ青砥武平治像(村上市鮭公園内)

藩の郷村役だった青砥武平治は、鮭の母川回帰性に注目し、藩へ三面川に分流の「種川」造成を献策します。本流ではこれまでどおり漁を行い、分流の種川では鮭を保護して産卵を促し、鮭を増やすというものです。

 

時の村上藩主・内藤信凭(のぶより)は武平治の策を取り入れ、河川改修と鮭の保護に着手します。その後、信凭の跡を継いだ信敦(のぶあつ)は、さらに鮭の保護を発展させ「種川の制」*を制定。これにより、減少が続いていた鮭は次第に増え、村上藩は財政も潤い、藩校・克従館を中心に藩士子弟の教育にも力を注ぎました。
※産卵期に竹柵を設けて川を遮断し、種川に集めた鮭の漁を固く禁じるというもの

 

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「種川碑」が立つ藤基神社は、種川の制を定めた信敦はじめ、藩祖・内藤信成、11代目・信思(のぶもと)を祭った神社。そして「種川碑」を建立した村上鮭産育養所(現在の一般財団法人 村上城跡保存育英会)は、明治5(1882)年に旧藩士たちが結成したもので、新たに鮭の人工ふ化増殖に取り組み、その収益で教育・慈善事業に力を注ぎました。

克従館の精神を受け継いだ育養所は「教育を受け成長した子は、やがて村上に戻って郷土の発展に寄与してくれる」との願いを込め、奨学金を支給。奨学金を受けた子は「鮭の子(さけのこ)」と呼ばれ、三好愛吉や川上俊彦、近藤虎五郎、稲葉修*などの優れた人材を世に送り出しました。
※三好愛吉 …皇子傳育長官として秩父宮・高松宮両殿下の教育係を務めた
※川上俊彦 …外交官。乃木希典の通訳も務めた
※近藤虎五郎 …日本で最初の工学博士
※稲葉修 …法学博士、文部大臣・法務大臣を歴任

 

今も村上に多くの恵みをもたらす鮭と、鮭に感謝して守り育ててきた村上の人々。鮭と村上の密接な結びつきが、この「種川碑」からも感じられます。

 

 

種川碑

 

2020/12/05

まちの中の鮭【5】日東道の鮭の吹き流し

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高速道路には、「横風注意」の標識とともに吹き流しが設置されている箇所があります。村上市内を縦断する日本海東北自動車道(日東道)荒川胎内IC~朝日まほろばIC間*では、吹き流しの一部(6カ所)が年に2回、写真のような鮭の吹き流しに付け替えられています。
*新直轄方式により通行料が無料の区間です

 

道路の維持管理を担当する福田道路㈱が、村上市の地域性アピールと運転者への癒やしの効果を考えて平成29(2017)年から実施しているもので、ゴールデンウイーク(春)と鮭の遡上時期(秋)*にだけ見ることができます。
*掲揚期間はその年によって異なります

 

鮭の吹き流しは2種類あり、上の写真の吹き流しは秋に掲揚される太めのタイプ。春には下の写真のスリムなものが使われています。

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画像提供:福田道路㈱

 

春と秋で異なる鮭の吹き流し。日本海東北自動車道を利用して村上市へお越しになる際は、吹き流しにもちょっと(わき見運転はダメですよ!)注目してください。

 

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