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イヨボヤ小ネタ帳 イヨボヤ小ネタ帳

 

鮭のまち・村上の鮭に関する話題を
こつこつ紹介しています。

 

あなたが知らなかった
鮭トリビアにも出合える!?
……かもしれませんよ。

 

記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

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鮭 ― いよぼや ―

 

2023/10/25

【期間限定】三面川の鮭漁&鮭直売所オープン!!

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2023年10月21日(土)、村上市街地の北側を流れる三面川[みおもてがわ]にて、三面川鮭産[けいさん]漁業協同組合の鮭漁が始まりました。

鮭漁について
https://www.sake3.com/iyoboya/99

 

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漁に先立ち、第三ふ化場(村上市羽下ケ渕)では「鮭一括採捕事業安全大漁祈願祭」が執り行われ、関係者ら約30名が参列し、漁の安全と大漁を祈願しました。

 

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神事の後、三面川右岸に設けられた一括採捕の「おとし籠」が開けられ、中から40~50匹ほどの鮭が水揚げされました。

 

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撮影:2023年10月23日

また、三面川左岸では伝統漁法の居繰網漁[いぐりあみりょう]も始まりました。

2023(令和5)年度 三面川の居繰網漁
https://www.sake3.com/event/12833

 

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同日、第三ふ化場内の鮭直売所もオープンし、営業前には新鮮な鮭を買い求める人たちが列を成しました。

静岡から訪れ、オス鮭を購入した堀内さんは「以前から村上の鮭漁に興味があったので見学できてよかった。水揚げされたばかりの鮭は迫力があった」と言い、購入した鮭は、ちゃんちゃん焼きや塩鮭にして食べたいと話していました。

 

三面川鮭産漁協 鮭直売所
所在地 村上市羽下ヶ渕2135
    三面川鮭産漁協 第三ふ化場内
営業期間 2023年10月21日(土)~12月上旬
営業時間 8:00~16:00
※期間中は無休です
※採捕状況によって早めに閉店する場合があります

【ご注意ください】
県道583号村上朝日線の羽下ヶ渕集落入口交差点~三面川鮭産漁協 第三ふ化場前の区間が工事のため終日全面通行止めになっています。詳細は下記をご参照ください。
https://www.sake3.com/news/18276

 

2023/10/17

第24回 鮭魂祭が執り行われました

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2023年10月16日(月)、西奈彌羽黒神社[せなみはぐろじんじゃ]にて、第24回 鮭魂祭[けいこんさい](主催:せなみすみれの会)が執り行われ、関係者ら17名が参列し、三面川[みおもてがわ]に帰ってくる鮭への感謝、そして、これから本格始動する鮭漁の安全と豊漁を祈願しました。

西奈彌羽黒神社[せなみはぐろじんじゃ]
https://www.sake3.com/spot/54

 

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神前に供えられた鮭は、当日朝に捕れた4kg前後のオス鮭

 

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西奈彌羽黒神社の江見宮司による神事

 

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せなみすみれの会 会長・山貝有紀子さんのあいさつ

 

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村上鮭加工業組合 会長・永田政義さんから三面川鮭産漁業協同組合 代表理事組合長・佐藤克雄さんへ寄付金が贈られました

 

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最後に、三面川鮭産漁業協同組合 代表理事組合長の佐藤さんが現在の状況を解説し、北海道や太平洋側での不漁、昨年の大雨から続く三面川の濁りや今夏の猛暑の影響について言及、それでも卵800万粒確保を目標にがんばりたいと話しました。

三面川でのウライ漁(一括採捕)や伝統漁法の居繰網漁[いぐりあみりょう]は、今月21日(土)から始まり、鮭直売所も同日オープン予定です。鮭のまち・村上が活気づく季節がもうすぐ始まります!

 

2023(令和5)年度 三面川の居繰網漁
https://www.sake3.com/event/12833

 

鮭漁・鮭直売所の様子はこちらをご覧ください
【期間限定】三面川の鮭漁&鮭直売所オープン!!
http://www.sake3.com/iyoboyakoneta/538
イヨボヤ小ネタ帳(2023.10.25公開)より

 

2020/12/16

まちの中の鮭【6】種川碑

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村上市三之町にある藤基神社の境内には、村上藩士・青砥武平治の頌徳碑として建立された「種川碑」(写真右側)があります。
※左側の石碑は鳥居三十郎の追悼碑

 

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三面川河口を見つめるように立つ青砥武平治像(村上市鮭公園内)

藩の郷村役だった青砥武平治は、鮭の母川回帰性に注目し、藩へ三面川に分流の「種川」造成を献策します。本流ではこれまでどおり漁を行い、分流の種川では鮭を保護して産卵を促し、鮭を増やすというものです。

 

時の村上藩主・内藤信凭(のぶより)は武平治の策を取り入れ、河川改修と鮭の保護に着手します。その後、信凭の跡を継いだ信敦(のぶあつ)は、さらに鮭の保護を発展させ「種川の制」*を制定。これにより、減少が続いていた鮭は次第に増え、村上藩は財政も潤い、藩校・克従館を中心に藩士子弟の教育にも力を注ぎました。
※産卵期に竹柵を設けて川を遮断し、種川に集めた鮭の漁を固く禁じるというもの

 

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「種川碑」が立つ藤基神社は、種川の制を定めた信敦はじめ、藩祖・内藤信成、11代目・信思(のぶもと)を祭った神社。そして「種川碑」を建立した村上鮭産育養所(現在の一般財団法人 村上城跡保存育英会)は、明治5(1882)年に旧藩士たちが結成したもので、新たに鮭の人工ふ化増殖に取り組み、その収益で教育・慈善事業に力を注ぎました。

克従館の精神を受け継いだ育養所は「教育を受け成長した子は、やがて村上に戻って郷土の発展に寄与してくれる」との願いを込め、奨学金を支給。奨学金を受けた子は「鮭の子(さけのこ)」と呼ばれ、三好愛吉や川上俊彦、近藤虎五郎、稲葉修*などの優れた人材を世に送り出しました。
※三好愛吉 …皇子傳育長官として秩父宮・高松宮両殿下の教育係を務めた
※川上俊彦 …外交官。乃木希典の通訳も務めた
※近藤虎五郎 …日本で最初の工学博士
※稲葉修 …法学博士、文部大臣・法務大臣を歴任

 

今も村上に多くの恵みをもたらす鮭と、鮭に感謝して守り育ててきた村上の人々。鮭と村上の密接な結びつきが、この「種川碑」からも感じられます。

 

 

種川碑

 

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