HOMEおすすめ特集 > 城下町・村上

城下町・村上 城下町・村上

 

新潟県の最北に位置する
村上市は城跡武家屋敷町屋寺町
城下町の四大要素が残る希少なまちです。

 

この魅力ある城下町・村上を
ちょっとひも解いてみましょう。

2025/10/01

㉑内藤信美「江戸時代の村上 ~村上藩歴代藩主物語~」

 

江戸時代の村上藩は、藩主が目まぐるしく代わり、9家・21人の藩主が当地を治めました。

享保5(1720)年~明治4(1871)年までの151年間は内藤家の9人の藩主が治めました。時代が江戸から明治へと向かう中、内藤家藩主8人目・内藤信民[のぶたみ]が自害したため、養父であり先代藩主であった藤翁(内藤信親)は、内藤家存続のため、再び養子を迎えることになります。

 

「江戸時代の村上 ~村上藩歴代藩主物語~」は、2023年11月3日~12月3日まで、おしゃぎり会館(村上市郷土資料館)で開催された同名の展示を、おしゃぎり会館監修のもと、当サイト用に編集したものです。

おしゃぎり会館(村上市郷土資料館)
https://www.sake3.com/spot/179

 


 

%e5%86%85%e8%97%a4%e5%ae%b6%e7%b4%8b500

内藤信美【内藤豊前守信美】
ないとう のぶよし

信民没後、官軍に抗った罪で謹慎中の藤翁(内藤信思)*は、家名相続のため、遠縁にあたる和泉国岸和田藩主・岡部長寛[おかべながひろ]の子、長美[ながとみ](のちの信美)を養子に迎えた。
*内藤信親のこと

 

内藤信美は安政4(1857)年生まれ。内藤家と岡部家の関わりは、内藤家4代の信良*[のぶよし]の長女が岡部家へ嫁いでいるという古いつながり。
*陸奥国板倉藩主で内藤弌信[かずのぶ]の養父

⑬内藤弌信
https://www.sake3.com/jyoukamachi/163

 

信美は養子に迎えられたのち、明治2(1869)年に家督相続が許され、従五位下・豊前守に任ぜられる。その年の6月、版籍を奉還し、改めて村上藩知事となった。

明治3(1870)年には、三条陣屋間管内の村々は村上藩領から離れ、代わって岩船郡内の139カ村が編入された。明治4(1871)年の廃藩置県により、村上藩は廃止されて村上県となり、信美は官を解かれた。

 

目次

先頭に戻る