2025年がスタートし、1月も半ばを過ぎました。新年を迎えた賑々しさもひと段落、いつもと変わらぬ暮らしをされている方も多いことでしょう。
さて、1月20日の頃といえば大寒[だいかん]です。一年のうちで最も寒いといわれるこの時期、燗をした日本酒と熱々の料理で体の芯から温まりましょう。酒は、宮尾酒造の〆張鶴 純米吟醸 純。料理は、村上市の特産であるやわ肌ねぎ(長ネギ)を使ったグラタンです。
▶SAKE
〆張鶴 純米吟醸 純
写真は300㎖(720㎖・1.8ℓもあります)
宮尾酒造の看板商品であり、全国に根強いファンをもつ純。純米吟醸酒の先駆けであり、過去には地酒人気銘柄ランキングの純米吟醸部門において22年連続1位を獲得するなど、多くの人たちから愛され、飲まれ続けている酒です。
穏やかな香りと米のうま味は、地元産の酒米・五百万石を50%まで磨き、朝日連峰からの伏流水が注ぎ込む自社井戸の水を使って丁寧に醸しているから。酒肴を選ばない淡麗旨口の酒で、全国の名だたる名店で採用されています。いただく際は、冷やかぬる燗(40℃前後)がオススメです。
▶Recette
やわ肌ねぎのマカロニグラタン
やわ肌ねぎは、新潟県内の砂丘地を中心に作られている長ネギで、白い部分は艶やかでハリがあり、中心は柔らかく、甘みがあるのが特徴です。中でも10~3月にかけて出回る秋冬ネギは、冷涼な気温と適度な湿度という新潟の冬ならではの気候により、さらに甘みが増し、肉厚でねっとりとした食感が楽しめます。
この食感を生かすため、今回はやわ肌ねぎの縦半分に切り込みを入れ、コンソメで煮てからひと口大のぶつ切りにします。少々手間ですが、やわ肌ねぎのおいしさが存分に味わえます。
≫材料 ※2人分
●やわ肌ねぎ …1本
●マカロニ …50g
●生ハム …2~3枚
●牛乳 …100㎖
●生クリーム …50㎖
※乳脂肪分35%のもの
●コンソメ(顆粒) …適量
●塩 …適量
●コショウ …適量
●シュレッドチーズ …適量
●パン粉 …適量
≫作り方
①やわ肌ねぎは、縦半分に切り込みを入れ(全部切らないように注意)、かぶる程度の水(分量外)とコンソメで煮る。落としぶたをして、軟らかくなるまで(8~10分程度)煮てから、ひと口大に切る。マカロニは表示時間通りにゆでる。
②別の鍋に牛乳・生クリームを入れて煮立て、①と適当にちぎった生ハムを加えてさっと交ぜ合わせる。塩・コショウで味を調える。
③耐熱皿に②を入れ、シュレッドチーズ・パン粉を振る。
④180℃のオーブンで焦げ目が付くまで(10~12分程度)焼く。
▶Bon appétit
定番人気酒である〆張鶴 純米吟醸 純を紹介するにあたり、合わせる料理は何がいいかと頭を悩ませましたが、酒販店スタッフの「意外かもしれませんが、チーズや生クリームなどの乳製品とも相性がいいですよ」というアドバイスに、今の季節にぴったりのグラタンにしようと思いつきました。具には、今が旬のやわ肌ねぎ。酒と一緒にいただくので、ちょっと塩味を効かせ、生ハムも入れました。
熱々チーズとこくのあるソースが、やわ肌ねぎのねっとりとした食感とよく合います。そこへ、ぬる燗の純をぐいっとひと口。燗したことで香りはさらに豊かに、うま味もより濃厚に感じられます。純は口中のソースと溶け合い、一体となってするすると喉の奥へ。意外でしたが本当によく合います。どうぞお試しください。
ほかにも〆張鶴 純米吟醸 純と手軽な酒肴の組み合わせを紹介しています。
ともに味わう(16)長ネギ&豚タン
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