今回、オススメのお酒を教えてもらおうとおじゃましたのは村上市上町の田村酒店。町屋造りの店構えに、ひときわ目立つ物見櫓が目印の酒屋さんです。
加藤航さん(撮影のためマスクを外しています)
大正3(1914)年創業、店長の加藤航(わたる)さんは4代目になります。「夏向きのスイスイ飲める地酒が出そろっています。これから紹介する生貯蔵酒*や生原酒*は、日本酒初心者さんにも飲みやすくてオススメですよ。」
*生貯蔵酒 …貯蔵前の火入れを行わず、瓶詰めをする時に一度だけ火入れする酒のこと
*生原酒 …火入れ・加水を行わない酒のこと
それでは加藤さん、田村酒店のこの夏オススメのお酒3本を教えてください!
[宮尾酒造]〆張鶴 吟醸生貯蔵酒(300㎖ 594円 / 720㎖ 1,606円 / 1.8ℓ 3,256円)※税込
<加藤さん>
今回からデザインが一新され、爽やかな印象のグリーンボトル・ラベルで見た目も涼やかになりました。原料米の山田錦を50%まで精米して醸した、華やかな吟醸の香りと爽快な飲み口が特徴のお酒です。旬の肴と合わせてお楽しみください。
[大洋酒造]紫雲 大洋盛 生貯蔵(300㎖ 440円・税込)
<加藤さん>
昨年の試験的な販売を経まして、今年本格デビューになりましたお酒です。適度に熟成された生貯蔵の紫雲は、穏やかなまろみと生貯蔵ならではのフレッシュな口当たりで、思わず次の一杯が欲しくなります。大洋盛 紫雲は、村上地域の特約店でのみ販売しております限定酒です。村上を訪れた記念にお求めいただくのもオススメです。
[大洋酒造]辛口純米吟醸生原酒 無想 心静(しんせい)(720㎖ 1,500円 / 1.8ℓ 2,999円)※税込
<加藤さん>
村上の酒蔵では珍しい山廃仕込みのお酒です。大洋酒造の杜氏・平田氏が意欲的に研究を重ねて醸す、新しい新潟淡麗のスタイル。やや酸の立つ飲みごたえがありながらもバランスよく、軽やかな仕上がりです。しっかりとした味わいなので、うま味の強いお料理にも合わせられると思います。
おみやげに人気、田村酒店オリジナルのミニ甚吉袋*(じんきちぶくろ)。袋の両面に〆張鶴・大洋盛のロゴが入り、中にもそれぞれの1合瓶(普通酒)が入っています。
*酒瓶を入れて運ぶために使われた厚手の手提げ袋
カラーはその時々で変わりますが、3~5種類くらいは常時並んでいるとのこと。財布や携帯電話などを入れて、ちょっと近所に買い物……といった、地酒愛あふれるワンマイルバッグとしても使えそう。1合瓶2本入り1,200円(税込)・袋のみ800円(税込)です。
今回の「おしえて、酒屋さーん」
田村酒店
所在地 村上市上町1-31
電話番号 0254-53-3048
営業時間 9:00~19:00(日曜日・祝日9:00~18:00)
定休日 元日
駐車場 4台
公式サイト http://www.tamura-saketen.jp