村上は古くから酒造りの盛んな土地で、江戸時代の井原西鶴著『好色一代女』にも村上の酒の話が出てくるほどです。
村上市は新潟県の北部に位置し、三面川と朝日連峰に囲まれた自然豊かな場所。夏は昼夜の気温差が良質な酒米を作り出し、冬には雪が空気を清浄にし、気温を低く安定させ、醸造を助けます。
酒造りに使用される仕込水は、朝日連峰を源流とする三面川の伏流水であり、ミネラル分の少ない軟水であることが特徴。淡麗できれいな酒を醸し出します。また、肥沃な土壌が酒米・五百万石や越淡麗(こしたんれい)等の良質な酒米(酒造好適米)を育んでいます。
酒造りに最適な米や水、環境に加え、杜氏をはじめとする蔵人たちのひた向きな酒造りへの姿勢が村上の酒を、より一層おいしくしているのです。