本格的な夏の到来を前に、各酒蔵の夏酒も出そろいました。サッパリとした軽い飲み口の夏酒はこの時期にぴったり! 日本酒好きはもちろん、あまり飲みなれていない方にもオススメです。
今回は、宮尾酒造の夏酒「〆張鶴 吟醸生貯蔵酒」と新潟県が全国に誇る「枝豆」の組み合わせ。県では、新潟の枝豆を全国に発信するため、新潟の夏の風物詩・器いっぱいに盛った枝豆を『新潟えだまめ盛』と命名してPRしています。おいしいゆで方も紹介するので、ぜひやってみてください。
※〆張鶴 吟醸生貯蔵酒は季節限定商品です。売り切れの際はご容赦ください
▶SAKE
〆張鶴 吟醸生貯蔵酒
写真は350㎖(720㎖・1.8ℓもあります)
例年4月末から蔵出しになる〆張鶴の夏季限定酒。原料米に酒米の最高峰である山田錦を使い、50%まで磨いて丁寧に醸しています。上槽後はサーマルタンク*で生のまま貯蔵し、火入れは瓶詰めの時に一度だけ行う生貯蔵酒です。
*冷却装置付きタンク
吟醸らしい華やかな香りを放ちますが、飲み口はあくまで軽くアルコール度数も15%と控えめ。夏が旬の魚介・野菜などとよく合います。
▶Recette
枝豆
▶用意する材料
・枝豆
・塩
▶ゆで方
①さやを軽く水洗いし、両端を切り落とす。
※ゆでむらを防止し、塩なじみがよくなります
※面倒な場合は割愛してもOK
②塩を振ってさや同士をもみ、うぶ毛を取る。
※塩は洗い流しません
③鍋に湯を沸かし、塩を入れて(湯1ℓに対し大さじ2杯くらい)から②を入れる。
④時折交ぜながら、再び沸騰するまでゆでる。頃合いをみて一つ取り出し、ゆで具合を確認する。
※ゆで時間の目安は沸騰後2~5分です
⑤ざるに上げて(水には絶対にさらさないでください)塩を振る。
⑥うちわ等であおいで粗熱を取る。
⑦ざる等の器に盛る。
▶Bon appétit
この日、用意した枝豆は早生品種の「いきなまる」。売り場には他にも「おつな姫」「天ヶ峰」(どちらも早生品種)が並んでいました。新潟県では、例年5~10月頃までさまざまな品種の枝豆が出回ります。その先駆けの一つ「いきなまる」は、やや小ぶりですが、枝豆らしい香りや甘みが十分楽しめる品種です。
塩の効いた枝豆を口に運び、〆張鶴 吟醸生貯蔵酒をぐっとひと口。華のある香りがスッと広がり、軽やかなうま味が口腔を満たして、喉の奥へするする下っていきます。枝豆に伸びる手は止まらず、酒盃を置くひまもなく、あっという間にざるは空になってしまいました。