前回六斎市を訪れたのは1月後半、二十四節季の一つ・大寒のころでした。あれからおよそ4カ月、当時は想像もしなかった悪い夢のような時間が過ぎて、今ようやく本市がある新潟県も緊急事態宣言の解除に至ります。この間も六斎市は休むことなく開設され、村上市民の台所としての役割を果たし続けました。そこには百年以上*続く、歴史ある市場としての矜持を感じます。*大正8(1919)年開設
さて、大寒のころから季節は巡り、今は薫風が吹き抜ける5月半ばです。六斎市の店先には、豊かな山の恵み・山菜をはじめ、初夏へと向かう旬の食材が並んでいました。
天然採取の山菜の数々。種類も豊富で眺めているだけでも飽きません。
「山菜の王様」と呼ばれるタラの芽。
独特の香りと苦みが人気の山ウド。
ポピュラーな山菜の一つ、ワラビ。
店の人は「エラ」と呼んでいたミヤマイラクサ(アイコとも)。
新物の乾燥ゼンマイ。
タケノコもたくさん出ていました。
海産物も春~初夏の味覚が並んでいました。
タイは通年楽しめますが、小ダイは今が旬。先ほどのタケノコと合わせて、炊き込みご飯や煮物、酒蒸しなんかもいいですね。
地元・海府で採れた新物ワカメ・あおさ。
野菜苗を扱う店もいくつか見かけました。
トマトやナス、カボチャなど、今植えれば夏~秋に収穫できる野菜・果物の苗が並んでいます。値段もなかりリーズナブルで、自転車のかごいっぱいに買っていく人もいました。外出自粛の影響で家庭菜園を楽しもうと考えている人も多いそうです。
いつもと変わらぬ様子で活気ある六斎市でしたが、店の人・買い物客のほとんどがマスクを着用していたのが印象的でした。これから先もどんな変化が起こるのか分かりませんが、六斎市は変わらぬ姿で続いていくのではないか そんな風に思った取材でした。
【お願い】
現在、緊急事態宣言の解除対象となっている新潟県ですが、これまで同様、ウイルスへの警戒は継続中です。マスク着用・手洗いの徹底・3密を避ける等へのご協力をお願いいたします。また、県境をまたいでの移動はお控えいただきますようお願いいたします。
六斎市
開設位置 村上市三之町(村上市役所脇道路)
開設日時 毎月2、7、12、17、22、27日 8:00頃~12:00頃
※1月2日と7月7日は休み、7月5日と12月30日は特別に開設されます
※毎月12日は「おまけの日」です
お問い合わせ 0254-53-2111(村上市役所 地域経済振興課)