(取材日:2025年1月27日)
2025年がスタートし、早くも1月が過ぎ去りました。「1月は行く 2月は逃げる 3月は去る」といいますが、こんな時こそ、ゆっくりと食事を楽しむ時間を取りたいもの。
さて、今は二十四節気でいうところの立春です。春の始まりとされる頃ですが、二十四節気は旧暦を元にしている上、新潟県村上市は首都圏などと比べ春の訪れが遅いため、まだその気配は感じられません(余談参照)。六斎市に並ぶ品々も、冬の野菜や魚介が多く見られましたが、よく探してみると黄色い花を咲かせた早春のアノ野菜がありました。春はゆっくりとですが、着実に近づいてきているようです。
余談:上記写真の道路に雪はありませんが、昨日からの寒波でまた真っ白になりました。
六斎市
https://www.sake3.com/spot/15466
野菜は、大根や白菜、カブといった冬野菜が主体です。大きなキャベツも並んでいましたが、例年と比べるとややお高めな印象。それでも鮮度はピカ一ですから、何玉も買っていく人がいました。
体菜[たいな]は、新潟の郷土料理・煮菜[にな・にいな]*に使われる野菜です。生のものは、他の青菜同様に炒めたり、みそ汁の実にしたりしていただきます。
*塩漬けした体菜を塩抜きし、油揚げや打ち豆などの具材とともに炒め煮したもの
煮菜といえば、欠かせない食材の一つが打ち豆[うちまめ]です。主に北陸~東北で作られている保存食で、水に浸けて柔らかくした大豆を木槌で叩き、乾燥させたものです。火の通りが早く、栄養も豊富。昔ながらの食べ方に加え、キーマカレーやハンバーグに混ぜ込むなど、洋食にアレンジして使う人も増えています。
冬の六斎市でよく見かけるのが、出店者が手作りした漬物です。梅干しやたくあん、赤カブ漬け、白菜漬けなど種類も豊富。同じ漬物でも作り手によって味もさまざま、食べ比べしてお気に入りを探してください。
冒頭に書いた「…黄色い花を咲かせた早春のアノ野菜」とは、アスパラ菜のことでした。鮮やかな黄色が目を引くのか、多くの方が買い求めていました。
岩船港で水揚げされたズワイガニも並んでいました。写真を撮っているそばから1杯、2杯……と買われていき、あっという間に品薄に。
出店者が「きょうのイチオシ!」と言っていたマダラ。卵のしょうゆ漬けは、温かいごはんにかけるだけでごちそうになります。白子はこの時期だけの美味、酒の肴にいいですね。
六斎市
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開設位置
村上市三之町(村上市役所脇道路)
開設日
毎月2、7、12、17、22、27日
※1/2と7/7は休みです
※7/5と12/30は特別に開設されます
開設時間
8:00頃~11:00頃
お問い合わせ
TEL 0254-53-2111(村上市役所 地域経済振興課)