新企画「おしえて、酒屋さーん」2回目です。今回は、村上の酒販店のあるじといえばこの人、酒道楽 工藤の2代目店主・工藤達朗さんです。
古布を使った法被を着てニッコリ(撮影のためマスクを外しています)
日本酒のことはもちろん、村上の歴史や文化にも造詣が深く(村上初の観光案内人)、若かりし頃は剣の道をまい進し(20代で剣道5段を取得)、現在は音楽やカメラなどの趣味に勤しむ(玄人はだし)。工藤達朗という沼にハマってしまった!という人も多い、実にチャーミングなお方です。
かつては笑顔福増(えがおふくぞう)の名でエフエムしばたのパーソナリティーも務められていたそうです。
取材をお願いするにあたり、企画主旨(おしえて、酒屋さーん【1】参照)をお伝えしたところ、「いや、4本紹介させてくれ!」とやや強引に押し切られてしまったため、2回目にしてコンセプトが崩壊しています。ご容赦ください。
それでは今オススメのお酒4本教えてください!
[大洋酒造]山廃特別純米 サケ×サケ 大洋盛
720㎖ 1,380円(税別)
<工藤さん>
11月11日の「鮭の日」※に合わせて蔵出しされる酒。ラベルにも塩引き鮭が描かれています。うま味があって、しかも後味のキレもよく、村上の郷土料理や鮭料理によく合います。冷や(常温)~ぬる燗でいただくのがオススメです。
※「鮭」という漢字のつくり(圭)が十・一・十・一と書くことから1987年に制定
[宮尾酒造]〆張鶴 しぼりたて生原酒
720㎖ 1,060円 / 1.8ℓ 2,235円(税別)
<工藤さん>
ことしの秋に収穫した米を使い、11月に蔵出しした〆張鶴の新酒。生まれたての若々しい味わいが特徴です。アルコール度数が20度と高めなので、冷酒やロックでフレッシュな香りとともに楽しんでください。
※11~1月までの限定商品
このほかに、間もなくリリースされる宮尾酒造・大洋酒造それぞれの酒をご紹介。
[宮尾酒造]お城山 本醸造生原酒
720㎖ 1,318円(税別)
<工藤さん>
「〆張鶴」で知られる宮尾酒造が地元限定の新ブランドとして発表したのがこの「お城山」。村上市・岩船郡地域でのみの販売です。フレッシュな爽やかな香りと味わいが感じられ、上品なキレの良い後味が特徴です。
※12/11頃に蔵出し予定
[大洋酒造]純米無濾過生原酒 大洋盛
720㎖ 1,380円 / 1.8ℓ 2,760円(税別)
<工藤さん>
ろ過・加熱殺菌を行わず、新酒らしいフレッシュな香りと荒々しくも深みのある味わいが楽しめるお酒です。今、日本酒は旨口が好まれる傾向にありますが、新潟・村上の地酒らしいうま味とキレのいい後口が堪能できる一本です。
※冬季数量限定・12/3蔵出し予定
お酒の他にも、酒道楽 工藤の店内は見どころがいっぱい。
昭和30年代~平成のペコちゃん人形がズラリ。マニア垂涎のアイテムも。
店は「村上ノ歴史文化ヲ感ジル店」にも認定されています。
村上の歴史文化を感じる店舗ガイドマップ
http://www.city.murakami.lg.jp/soshiki/88/rekimati-map.html
[リンク先]村上市役所 都市計画課
工藤さんが大洋酒造と共同開発し、ラベルも手掛けた「七曲り(ななまがり)」(写真右側)。ここでしか手に入らないオリジナルの地酒です。
●大洋盛 七曲り 本醸造(720㎖ 1,100円・税込)
●大洋盛 吟醸 七曲り 道(あゆみ)(720㎖ 1,870円・税込)
取材中、おもむろに筆を取り、絵を描きはじめる工藤さん。
この自然な感じが工藤達朗さんの魅力の一つなんですね。
サラサラ~~…… すらすら~~……。
ものの数分で3枚のイラストが完成。こちらは来店のお客様に記念の品として差し上げているのだとか。とても素敵です。
即興で描かれるので、工藤さんが不在のときや混雑時には対応できない場合があります。
さて、今回は酒道楽 工藤の店主・工藤達朗さんから、今オススメのお酒4本をお聞きしました。村上の2酒蔵からそれぞれ2本ずつをピックアップしましたが、どの酒も個性的で、この冬の食卓をさらに充実させてくれるものばかり。ぜひご賞味ください。
今回の「おしえて、酒屋さーん」
酒道楽 工藤
所在地 村上市堀片4-8
電話番号 0254-53-2694
営業時間 9:00~20:00
定休日 水曜日
駐車場 5台