二十四節気の一つ、立春を過ぎてもまだまだ寒い日が続く新潟県村上市です。毎月2と7の付く日に開設される六斎市でも、行きかう人たちの口から聞こえてくるのは「寒いねぇ」ばかり。店先に並ぶ品も冬野菜や保存食がほとんどでしたが、花の屋台の前だけは春がいっぱいでした。
(取材日:2022年2月2日)
新潟県の花・チューリップの鉢植え。色が少ない今の季節、明るい色の花がそばにあると気持ちも温かくなりますね。
こちらは村上市産のユリです。玄関や廊下といった寒い場所に飾れば、ひと月ほど楽しめるそう。
村上桜ケ丘高等学校の生徒が、授業の一環で育てた花を売り歩いていました。この日はサイネリアとパンジーでした。
続いて、食べられる花ことアスパラ菜(オータムポエム)。炒めたり、お浸しにしたり、くせがないので天ぷらでもおいしいです。
こちらはナバナ。春の訪れを感じさせる、かすかな苦みが特徴です。こちらもお浸しや油炒めなどでおいしくいただけます。
お手製の飯寿司もありました。こちらの飯寿司には、マス・はらこ・数の子・大根・人参・青豆などが入っているそうです。冬の珍味ですが、3月頃までいろいろなお店で販売しています。
鮭の飯寿司に関する記事(レシピ)はこちら。
https://www.sake3.com/iyoboyakoneta/169
この地域の郷土料理の一つ、豆腐よせ。崩した豆腐を寒天で固めたもので、クルミやヒジキなどの具材を入れたものもあります。おかずによし、お茶請けによし。ぜひ一度ご賞味ください。
大根や温海(あつみ)カブの酢漬け、白菜漬けや梅干しといった漬物もいっぱい並んでいました。
昆布、スルメ、数の子に干した大根などを加えたはりはり漬け。
おいしそうに漬かった大根の麹漬け。
通りに並んだ花々と出店者との会話に元気をもらった今回の六斎市。「寒いねぇ」という言葉も、言い交わす誰かがいれば、ちょっと温かい気持ちになりますね。村上市民の台所・六斎市で、旬の食材と村上の人情(なさけ)に触れてください。
六斎市
開設位置
村上市三之町(村上市役所脇道路)
開設日時
毎月2、7、12、17、22、27日 8:00頃~12:00頃
※1月2日と7月7日は休みです
※7月5日と12月30日は特別に開設されます
お問い合わせ
0254-53-2111(村上市役所 地域経済振興課)