2017年10月23日、岩船大祭の興奮冷めやらぬ港町・岩船で、まちの誰もが待ちわびた島田パンの営業がついに再開されました。地元っ子が大好きな「あん生パン」復活の瞬間です。
休業の島田パンを引き継ぎ、営業を再開させた菊池成子さん。それまで店を一人切り盛りしていた亡母・ゆみ子さんの想いを受け継ぎました。
父(島田パン2代目・島田幸雄さん)が生み出し、母がずっと守ってきた「あん生パン」を残していきたい……。当時、介護施設で働いていた菊池さんは、夫・雅幸さんら家族の後押しもあって決断。一家そろって岩船へ戻り、夫とかつて母の下で働いていた従業員たちとともに島田パン再開へ動き出します。
2018年1月には店舗も改装。扉には、あん生パンの語りべ「あん生君」
「目指しているのは、父亡き後の島田パンを守ってきた母の味」(成子さん)。うまくいかない時は、従業員と相談しながら試行錯誤を繰り返しました。「地域の方にも支えてもらい、見守ってもらいながらやっています。」母の味を追い求める、菊池さんのパン作りは始まったばかりです。
今回は、復活した島田パンの商品の中からオススメのパン3品を紹介します。
あん生パン
(1個 140円 / 5個入り 700円・ともに税込)
島田パンといえばこれ、昭和60(1985)年の誕生以来のロングセラー。品質保持のため、例年10月下旬~翌年5月初旬までの期間限定です。
もっちりとした生地の中には、こしあんとたっぷりの生クリーム。パン・あんこ・生クリームの量・味のバランス、サイズ感とも絶妙。1個、また1個とついつい手が伸びてしまいます。
マロン生(1個 170円・税込)
しっとりふかふか・甘めの生地に、マロンクリームと生クリームが詰まっています。こちらも期間限定(例年10月下旬~5月上旬)です。
一見、カスタードクリームのようですが、しっかりと栗の風味が感じられます。栗好きさんにはたまらないパンです。
食パン(7枚入り 220円・税込)
バターを使った、ちょっとぜいたくな山型食パン。そのまま食べれば、ふんわり・もっちり、ほのかな塩味が感じられます。トーストすれば、バターの香りが漂い、食感もカリッカリでこちらも美味。少しレトロなパッケージもかわいいです。
島田パンの商品は下記でも購入可能です。
●YZマート(村上市羽黒町8-21)
●フレッシュフードかとう(村上市岩船上町4-25)
●ウオロク村上店(村上市仲間町542-1)
●ウオロク村上東店(村上市山辺里下江371-3)
父から母、そして娘へとたすきが渡った島田パン。一度は失われてしまった地元の味が、また楽しめるようになりました。地元っ子がこよなく愛するパン、ぜひ食べてみてください。
島田パン
所在地 村上市岩船下浜町1-3
電話番号 0254-56-7550
営業時間 11:00~18:00
定休日 日曜日、祝日
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