城下町・村上の観光名所の一つ、黒塀通り(安善小路)。歴史情緒あふれる黒板塀が続く通りに、悠久の時をその身に刻んできた寺社などの建造物が立ち並び、写真を撮りながらゆっくり散策を楽しむ人がたくさん訪れます。
今回、紹介する割烹 新多久(しんたく)も黒塀通りに情緒を与える建物の一つ。周囲と見事調和したモダンな佇まいは、そのままのれんをくぐる人には「今からおいしいものが食べられる」という興奮を、まだ行ったことがないという人には「どんな料理を出す店なのだろう」という期待感をかき立てます。
ことし6月、こちらからお持ち帰り用の「ぷりん」が発売されました。地元・村上の美味を探求し、長きにわたり提供してきた新多久。この老舗が手掛ける「ぷりん」とはどのようなものか。さっそくいただいてみました。
真っ白な小箱に「新多久」の文字。この潔いパッケージの中に3種類の味の「ぷりん」が2個ずつ、計6個が入っています。
写真左から、そば茶ぷりん・酒粕ぷりん・村上茶ぷりんです。
<そば茶ぷりん>
そば茶は、村上市に隣接する関川村のもの。そば茶の香ばしさ・独特な苦みがそのまま閉じ込められています。
<酒粕ぷりん>
村上2大酒蔵・宮尾酒造(〆張鶴)の酒粕を使用。芳醇な香りと酸味、滑らかな舌触りが癖になります。※卵不使用
<村上茶ぷりん>
村上茶の老舗・冨士美園の茶葉をぜいたくに使用。瓶の底には濃厚な黒蜜、村上茶の爽やかな苦みを引き立てます。
冨士美園を紹介した過去の記事は下記をご覧ください。
https://www.sake3.com/murakamiyage/262
関川村のそば茶、宮尾酒造・〆張鶴の酒粕、冨士美園の村上茶 材料はそれぞれこだわり抜かれたものばかり。ともすれば個性が強すぎるこれらの材料は、料理人のセンスにより最良のバランスで一つの瓶に収まっています。
そば茶ぷりん・村上茶ぷりんのベースには、オークリッチの「素王卵(そおうらん)」が用いられています。山北地区の海辺で、放し飼いという自然に近い環境下で育った鶏が生んだ卵は、癖がなく、うま味が濃厚。茶の香りや苦みといったものを上手に包み込み、口当たり滑らかな甘味へと変身させます。
オークリッチを紹介した過去の記事は下記をご覧ください。
https://www.sake3.com/murakamiyage/568
割烹 新多久の「ぷりん」は、3種類の味(そば茶・酒粕・村上茶)×2個ずつ=6個入り2,160円(税込)。1日5セット限定・電話での予約が必要です。
手軽でお土産や自分用のおやつにも人気のプリン。村上の老舗割烹が手掛ければ、このような複雑妙味なスイーツになるのかと感動すること間違いなしです。ぜひ一度、ご賞味ください。
割烹 新多久
所在地 村上市小町3-38
電話番号 0254-53-2107
営業時間 11:30~13:30Lo、17:00~20:00Lo
定休日 水曜日 ※祝日は不定休のため要問い合わせ
公式サイト>>http://sintaku.sakura.ne.jp/