9月上旬から始まった村上市内の稲刈りもほぼ終わり、残すは山手の田んぼやおくてのみ。写真のような「新米」と表示された米が出そろうのももう間もなくです。
この年に一度のごちそうを待ちわびている方も多いことでしょう。今回は、村上市山口のお米のヨコヤマ・横山商店(以下、横山商店)におじゃまし、なかなか見る機会のない新米の検査や精米の様子を取材、人気商品についても聞いてきました。
(取材日:2020年9月29日)
最初に訪れたのは、横山商店の配送センター・坂町検査場所。横山商店は市内3カ所にこのような倉庫を有します。9月上旬~10月下旬にかけて、連日各所から米が運び込まれ、ここで検査を受けます。
横山商店には2名の農産物検査員がおり、写真の遠山雄介さんもその一人。遠山さんは入社2年目で検査員の資格を取り、現在2年目。次々と運び込まれる大量の新米を手際よくさばいていきます。
検査方法は、パレットに積まれた30kg入りの米袋に専用の器具(米刺し)を突き刺して少量の玄米を取り出し、粒の形状・色・匂い、そして機器を使って水分含有量(14~15%が最適)を計測するというもの。
検査を終えた米袋には等級を表すはんこ(上の写真、左が一等米・右が二等米)が押されます。この検査を受けない米は未検査米となり、流通することはありません。検査を受けた米は、この後、米を保管する倉庫や精米センター等へ運ばれます。
次に伺ったのは、横山商店の本社裏手にある精米センター。横山商店ではインターネットでの販売に力を注いでおり、注文を受けてから都度精米し、鮮度抜群の米を発送しています。
精米を担当するのは金子正崇さん(上の写真)。精米を担当するほか、催事等ではふんわりとした絶品おにぎりを握る、おにぎり作りの名手でもあります。
新型コロナウイルス感染症のため、ことしは催事がことごとく中止となり、その腕前が披露されることはありませんでした。例年、横山商店は岩船産米のおいしさを伝えるため、年間10~15回の催事に出店しています。お見かけの際にはぜひお試しを。
さて、新米検査・精米と見学してきて、気になるのは岩船産米のことしの作柄について。検査員の遠山さんいわく「ことしは天候に恵まれず、農作物は大打撃だといわれてきましたが、農家さんの知識・経験からの水田管理等のもと、予想以上に等級の良い結果になったと思います」とのこと。ことしの新米もおいしさお墨付きです。
それでは、横山商店の人気商品3点を紹介します。
朝日あいじょう米 こしひかり
写真左より:3kg 1,900円(税込)、5kg 3,000円(税込) ※他に2kg 1,200円(紙袋)もあります
村上市内で作られている岩船産米コシヒカリの中でも、特においしいと人気の高い朝日地区のコシヒカリ。厳しい昼夜の寒暖差と山がろ過したきれいな水とで育った米は、モチモチとした粘りと甘みが特長です。
岩船産 新潟こしいぶき
2kg 800円(税込) ※他に5kg 1,900円もあります
平成13(2001)年デビューのこしいぶきは、新潟県内でのみ生産されている早稲品種。コシヒカリを親に持ち、ほどよい粘りとあっさりとした味が特長で、どんなおかずにも合うので毎日の食卓にぴったりです。
3合(450g)スティック
●朝日あいじょう米 こしひかり 400円(税込)
●岩船産 新潟こしいぶき 300円(税込)
●岩船産 新潟ミルキークィーン 350円(税込)
●岩船産 新潟新之助 500円(税込)
450g(約3合分)入りのお試しパック。ミルキークィーンは弾力のあるモチモチ感、新之助は大粒で冷めても硬くならず、おにぎりにして食べるとそのおいしさがよく分かります。朝日あいじょう米・こしいぶき・ミルキークィーンがセットになった岩船産米 三種食べ比べセット(1,400円・税込)もあります。
上記商品(一部除く)は、横山商店の公式サイトでも購入可能です。
https://www.yokoyamashouten.jp/
また、一部商品は村上市内の下記店舗でも取り扱っています。
●駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」
●とれたて野菜市かみはやし
●湯元 龍泉
●YZマート(村上市羽黒町8-21)
新米のおいしさたるや、もはや改めて書くまでもないでしょう。年に一度のごちそう、おかずや「飯の友」も不要です。横山商店が自信をもって送り出す岩船産米の新米、炊きたてをそのまま口に運んで、そのおいしさをぜひ堪能してください。
お米のヨコヤマ・横山商店
所在地 村上市山口412
電話番号 0254-62-3256
営業時間 7:00~19:00(電話対応8:30~18:00)、日曜・祝日9:00~18:00
定休日 毎月第2日曜日、年末年始
公式サイト http://www.yokoyamashouten.jp