むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

こちらもご覧ください!
もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

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2022/08/05

山のおいしさ学校 どぶろく高根醸造場

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清酒に対して、濁酒(だくしゅ)という言葉があります。濁酒は、日本酒の製造工程の一つ、上槽(じょうそう:もろみを搾って酒と酒かすに分けること)を行わない濁った酒のことを指し、どぶろくもその一つ。
※どぶろくを漢字で書くと「濁酒」となります

村上市高根に、2005(平成17)年から造られている「雲上(くものうえ)」という名のどぶろくがあります。高根の棚田で育てた米を使い、集落を流れる高根川の伏流水で醸したどぶろくは、高根という豊かな土地の結実ともいえる酒です。
(取材日:2022年6月23日)

 

どぶろくってどんな酒?


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発酵中のどぶろく。ピチピチと炭酸ガスが弾けます。

どぶろくは、日本で稲作が始まった頃から造られてきた、長い歴史を持つ酒です。現在では、構造改革特別区域(どぶろく特区)の認定を受けた地域でのみ酒類製造免許が取得でき、新潟県では15の個人・団体が製造を行っています。

 

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一日一回、タンク内をかき混ぜて発酵を調整します。

どぶろくの材料となるのは、主に米・水・麹の三つ。蒸した米に麹を合わせ、水を加えて、温度管理をしながら日に一度攪拌しつつ、約2週間ほど発酵させます。上槽や火入れをせず、発酵したままを瓶詰めするため、開栓するとシュッ!と勢いよくガスが噴き出し、器に注ぐと表面がモコモコと泡立ちます。アルコール度数も高く(15%前後)、辛口で野趣あふれる酒です。

 

廃校でのどぶろく造り


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かつて多くの子どもたちが学んだ旧高根小学校。

どぶろく高根醸造場があるのは、2000(平成12)年に廃校になった旧高根小学校の校舎。現在この建物は、どぶろく雲上の製造のほか、そばや郷土料理を提供する食堂IRORI(いろり)やさまざまな催しの会場に利用されています。

 

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どぶろく高根醸造場の杜氏・鈴木信之さん。
※撮影のためマスクを外しています

17年前、どぶろくの製造免許[その他の醸造酒(濁酒)]を取得し、杜氏となった鈴木信之さんは「食堂IRORIで提供するものの一つとして」どぶろくを造りはじめました。原料の米は、鈴木さん自らが棚田で作ったコシヒカリ、水は「日本の滝100選」の一つ、鈴ヶ滝を源流にする高根川の伏流水を用いています。

 

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高根川に架かる雲上橋、左奥の建物は旧高根小学校。

ちなみに酒名の「雲上」は、高根集落にある河内二柱神社の祭神に縁がある雲上佐一郎(くものうえさいちろう)*から。高根川に架かる橋も「雲上橋」なので、高根に暮らす人たちにはなじみ深い名です。ラベルの文字は、高根在住の書道家・板垣梧舟さんが手掛けたもので、どぶろく雲上は隅々にまで“高根らしさ”が詰まっています。
*後白河法皇の第三皇子といわれている人物

 

商品紹介


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どぶろく雲上
300㎖ 900円/720㎖ 1,900円・ともに税込

高根産の棚田米コシヒカリと高根川の伏流水で醸したどぶろくは、荒々しい中にも豊かな味わいがあり、飲み下した後にはスッキリとした余韻が残ります。季節の山菜や刺し身といった淡白な料理とよく合います。

 

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どぶろく雲上 山桜
300㎖ 900円/720㎖ 1,900円・ともに税込

ヤマザクラのような優しい色合いは赤色清酒酵母によるもの。アルコール度数も7~8%と低めで甘み・酸味のバランスもよく、どぶろく初心者や女性にもオススメです。

 

どぶろく雲上・どぶろく雲上 山桜は、どぶろく高根醸造場のほか、道の駅 朝日(朝日みどりの里)物産会館でも取り扱っています。

 

 

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山のおいしさ学校
どぶろく高根醸造場
所在地 村上市高根1913
電話番号 0254-73-0298

 

2021/06/25

【人気おみやげベスト5】道の駅 朝日(朝日みどりの里)

これまで2回にわたり村上市内の道の駅(笹川流れ神林)【人気おみやげベスト5】を紹介してきましたが、今回でいよいよ最後です。

 

これまでの記事はこちら。
【人気おみやげベスト5】道の駅 笹川流れ(夕日会館)(2021年4月25日)
【人気おみやげベスト5】道の駅 神林(穂波の里)(2021年5月25日)

 

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最後に紹介するのは、道の駅 朝日(朝日みどりの里)の人気施設 朝日みどりの里 物産会館。ここでは新潟県内・村上市内のおみやげ品はもちろん、朝日エリアで収穫された農作物を使ったオリジナル商品も手掛けています。

 

オリジナル商品に関する記事はこちら。
朝日みどりの里「山ぶどうワイン」(2021年1月6日)

 


 

延伸工事が続く日本海東北自動車道(日東道)、その新潟県側の最終地点(2021年6月末現在)が「朝日まほろばIC」です。道の駅 朝日(朝日みどりの里)は国道7号と日東道を結ぶ要衝にあり、ドライバーのオアシス的存在です。

敷地内には、日帰り温泉 朝日まほろばふれあいセンターや広い屋内プールとスパゾーンを備えた朝日きれい館農産物直売所食堂など9の施設が点在し、新潟県北の複合観光施設として訪れる方もたくさんいます。

 

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中でも多くの方が立ち寄るのがこの物産会館。取り扱いアイテム数はなんと約25,000点! 多彩なアイテムに囲まれてアレコレ迷うのも楽しいですが、ともすれば「おみやげ迷子」になってしまう可能性も……。

 

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というわけで、朝日みどりの里 物産会館の中山さんがイチオシのおみやげ5品を紹介してくれました。 おみやげ選びの参考にしてください。

 

 

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エスケー食品の鮭製品
手前:鮭の味噌漬け(230円・税込)
奥:サーモン・カマ 塩こうじ漬(270円・税込)

<コメント>
エスケー食品(村上市中新保)の鮭の味噌漬けは、鮭の切り落としを奈良橋醸造のみそに漬け込んだ逸品で値段も大変魅力的! 他にもサーモン・カマ 塩こうじ漬や銀鮭スティック焼き*(390円・税込)など、夕方には軒並み売り切れる大人気商品です。
*第31回(2020年)全国水産加工品総合品質審査会で東京都知事賞を受賞 

 

 

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笹だんご(5個入り 700円・税込)

<コメント>
新潟名物・笹団子は村上市内の各道の駅でも人気があります。当館の笹団子は、菅井食品(村上市猿沢)の手作りで粒が大きく、爽やかなヨモギの香りが特長です。つぶあんとこしあんの2種類あります。リピーターも多いですね。

 

 

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さとうファームの平飼い卵(540円・税込)

<コメント>
さとうファーム(本社:新発田市)の農場が村上市布部にあり、直接納品のため鮮度抜群! MS~Lサイズ混合で18~20個入っています。濃厚な味わいが卵好きのハートをがっちりキャッチ!! こちらも夕方には売り切れてしまうことが多いです。

 

 

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特別栽培米あさひこしひかり(2kg 1,200円 / 5kg 2,600円・ともに税込)

<コメント>
岩船米コシヒカリの代表産地・朝日地区で生産された特別栽培米。朝日連峰を源流とする清冽な水と生産者の愛情に育まれた食味豊かなお米、食堂でも使用しています。

 

 

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鮭のしぐれ煮(648円・税込)

<コメント>
鮭のまち・村上を流れる三面川の鮭をショウガを効かせたしぐれ煮に。地元産コシヒカリの炊きたてごはんや〆張鶴・大洋盛といった村上の地酒とも相性バッチリです。

 


 

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朝日みどりの里 物産会館には地酒コーナーがあり、県内各地の名だたる銘酒がそろっています。

 

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もちろん、村上の2つの酒蔵(宮尾酒造大洋酒造)の地酒も各種そろっています! おみやげにはもちろん、ご自宅用にもどうぞ。

 

 

朝日みどりの里 物産会館
所在地 村上市猿沢1215
電話番号 0254-62-7812
営業時間 9:00~18:00
定休日 毎月最終月曜日(変更の場合あり)、年末年始
駐車場 大型21台・普通221台・障害者用5台(共用)
公式サイト https://asahimidori.com/

 

道の駅 朝日(朝日みどりの里)
電話番号 0254-72-1551(代表)
営業時間 9:00~17:00

2021/01/06

朝日みどりの里「山ぶどうワイン」

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村上市の秘境    そんな風に言われることもある村上市高根。ここ高根の天蓋高原では、昔からヤマブドウの栽培が盛んです。

これまで自家消費されることが多かったヤマブドウですが、朝日みどりの里(株式会社まほろば)では平成21(2009)年より高根産ヤマブドウを100%使用したワインを手掛けています。多くの人の手を経ることにより、力強く芳醇な味わいに変化するヤマブドウ。今回はワインをはじめ、ジュースやジャムといった商品を紹介します。
(取材日:2020年12月16日)

 

 

山の恵み・高根産ヤマブドウ


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(画像提供:朝日みどりの里)

2020年9月末、朝日みどりの里へヤマブドウを納めている高根山ぶどう生産組合の圃場へ向かうと、生産者とともに収穫を手伝う朝日みどりの里職員の姿がありました。

 

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間もなく10月という頃でしたが、この日は気温が上昇。肌を守るために長袖・長ズボンを着用し、生活必需品となったマスクを付けて収穫作業を行う職員は、汗みずくになりながらも黙々とヤマブドウを摘み取っていました。

 

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ヤマブドウの木は葉が大きく、巻きひげが多いため、収穫にはかなり手が掛かります。「高根のヤマブドウは原種に近いためか、摘み取るのも大変です」(職員)

 

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収穫後、ヤマブドウは機械で実を外します。数年前までは朝日みどりの里職員が中心となり、手作業で実を外していました(画像提供:朝日みどりの里)

収穫したヤマブドウはワインやジュースに加工され、その年の12月中旬には朝日みどりの里オリジナル商品として物産会館の店頭に並びます。

 

 

地元のもので、ここにしかないものを


朝日みどりの里で高根産ヤマブドウを使った商品づくりが始まったのは、今から約10年前のこと。最初に手掛けたのはワインでした。

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撮影のためマスクを外しています

「地元(旧朝日村)の農産物を使って、この施設の名物を作りたい。そういった想いから「山ぶどうワイン」は生まれました。」そう話すのは、朝日みどりの里 駅長・松村朗さん。当時、自治体でワイン製造を行っていた新潟県胎内市に協力を仰ぎ、最初のワイン*は完成しました。

その後、お酒を飲まない人や子どもにも高根産ヤマブドウを味わってもらいたいと、ジュースとジャムが作られるように。「高根のヤマブドウは山に自生しているものに近く、野性的な酸味・甘みが特徴。ワインをはじめ、ジュースやジャムもその特徴を活かしています。」(松村さん)
*現在、ワインは大浦蒲萄酒(山形県南陽市)、ジュース・ジャムは信州ワタナベ(長野県上田市)に製造委託しています

 

 

珠玉の高根産ヤマブドウ製品


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山ぶどうワイン(720㎖ 1,980円・税込)

希少な高根産ヤマブドウ100%で醸されたワインは、深みのある美しい紫色・野趣あふれる香りと酸味・力強い味わいが特徴。辛口の赤ワイン同様、濃厚な肉料理に合わせて。村上牛や朝日豚といった村上ならではの食材とも相性がいいです。例年、千本程度しか造られない限定商品です。

 

 

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山ぶどうジュース(500㎖ 1,430円・税込)

無添加・無加糖・無加水、ヤマブドウの果汁をそのまま瓶詰めしたストレートジュース。濃厚な味わいはそのまま楽しむもよし、炭酸水で割ったり、お好きなアルコールをプラスしてオリジナルカクテルを作るものよし。

 

 

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山ぶどうジャム(150g 700円・税込)

ヤマブドウの果実にグラニュー糖とレモン果汁のみを加え、優しい甘さの無添加ジャムに。「パンやクラッカーに付けたり、お菓子作りの材料にも。ヨーグルトに混ぜて食べるのもオススメです。」(松村さん)

 

山ぶどうジュース・山ぶどうジャムは下記のお取り寄せサイトからも購入可能です。
https://shop.ng-life.jp/s0514/0514-001/[外部リンク]新潟直送計画

 

 

朝日みどりの里 物産会館
所在地 村上市猿沢1215
電話番号 0254-62-7812
営業時間 9:00~17:00(夏期~18:00)
定休日 元日、不定休
公式サイト https://asahimidori.com/

 

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