むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

こちらもご覧ください!
もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

%e6%9d%91%e4%b8%8a%e7%89%9b%e3%83%9c%e3%82%bf%e3%83%b3 %e9%ae%ad %e5%9c%b0%e9%85%92 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e8%8c%b6 

%e3%81%8a%e8%8f%93%e5%ad%90 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%9c%a8%e5%bd%ab%e5%a0%86%e6%9c%b1 %e7%be%bd%e8%b6%8a%e3%81%97%e3%81%aa%e5%b8%83

 

2025/10/10

銀月堂

%e9%8a%80%e6%9c%88%e5%a0%82image%e5%82%be%e3%81%8d%e4%bf%ae%e6%ad%a3

初めて口にしたあめの記憶は、祖母が割り箸の先に巻き付けてくれた水あめ。光の帯のように艶々と伸び、いつまでも甘く、うっとり夢見心地になったものです。以来、あめには甘い・おいしいだけでない、ノスタルジアのようなものがつきまといます。

2024年、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」に追加登録された村上市塩谷[しおや]。この地で三代続く菓子店・銀月堂には、創業時から作り続けているあめがあります。変わらぬ手法で作られる一粒に、あめに対する想いはさらに深くなりました。
取材日:2025年9月9日

 

お菓子の名にふるさとの情景を込めて


%e7%9c%8b%e6%9d%bf
店名は、俳句をたしなんでいた創業者の俳号から名付けられたそう

新潟県で一番低い山、稲荷山(番所山)のほど近くに明治43(1910)年創業の老舗菓子店・銀月堂はあります。創業者は現店主・野澤孝さん(一番上の写真左側)の祖父で、当時は職人を雇い、地元の人に向けて、おやつのような駄菓子や和菓子を作っていたそう。三代目にあたる孝さんは、東京で洋菓子の技術を学んで帰郷。これまで作っていたお菓子に加え、クッキーやマドレーヌなどの洋菓子も作るようになり、冠婚葬祭等で配られる式菓子も請け負うようになりました。

 

%e5%8c%85%e8%a3%85%e7%b4%99%e7%ad%89
パッケージや包装紙にも、ふるさとへの想いが詰まっています

銀月堂のお菓子には、そのどれもに地域の名所や景色を想起させる名が付けられています。創業時からあるもなかは「お幕場の月」、フランボワーズ入りミルクあんをサンドした「すなはま散歩」は、塩谷の浜をそぞろ歩く景色が思い浮かびます。手にしたお菓子の名に思いをはせ、その甘さを味わうとき、村上・塩谷の景色を思い出してほしい。お菓子の名には、そんな思いが込められています。

 

一粒一粒、手間暇を惜しまず


多彩なお菓子を手掛ける銀月堂で、創業時からある駄菓子の一つが手作りのあめです。材料・工程ともにシンプルなあめですが、その分、職人の経験がものをいいます。今回は、そのあめ作りの様子を見学させてもらいました。

 

%e9%a3%b4_%e7%85%ae%e8%a9%b0%e3%81%be%e3%82%8a%e5%85%b7%e5%90%88%e3%82%92%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%83%e3%82%af
煮たてたあめを木べらから指に取って口へ。歯でかんで硬さを確認します

%e9%a3%b4_%e9%81%a9%e6%b8%a9%e3%81%ab%e5%86%b7%e3%81%be%e3%81%99 %e9%a3%b4_%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%96%e5%89%8d%e3%81%a7%e5%bd%a2%e3%82%92%e6%95%b4%e3%81%88%e3%82%8b
(左)煮詰めたあめをボウルへ移し、水に当てながら温度を下げていきます
(右)ストーブの熱であめの柔らかさを保ちつつ、切り出す分を細く伸ばします

銀月堂は、町家特有の奥へ長い造りで、商品が並ぶ店舗の奥に作業場があります。中では、すでにしょうゆあめの原料が煮たてられており、香ばしい匂いと熱気が満ちていました。ぐらぐら煮える鍋の中身は約150℃、時折硬さを確かめるために木べらを入れ、指先に取って素早く口へ運びます。孝さんいわく「歯でかんでみて、『カッキーン』って感じになればOK」とのこと。煮詰まったあめは、別のボウルに移し替え、水を張ったたらいで底から冷やしながら、加工しやすい温度まで冷まします。

 

%e9%a3%b4_%e5%88%87%e3%82%8a%e5%87%ba%e3%81%99%e6%89%8b%e5%85%83
釣り糸であめを一粒ずつ切り分けます。糸の先端には小さな靴べら(右手が握っているもの)が取り付けられていて、糸に力が入るように工夫されています

%e5%8c%85%e3%81%bf%e6%96%b9 %e3%82%aa%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%ab%e5%8c%85%e3%82%80
(左)切り終えたあめを一粒ずつオブラートに包みます
(右)オブラートに包む作業は夫婦並んで

熱が取れたあめは、小包ほどのひとかたまりにして、カンカンにたいたストーブ前に置かれます。ここからの作業には妻の由美子さんも加わり、連携してあめを切り分けていきます。かたまりから細く伸ばしたあめを、首から下げた釣り糸で小気味よくカットしていく孝さん。由美子さんは、かたまりのあめが硬くならないよう、ストーブの前であめを動かし続けます。切り終えたあめは、一粒ずつオブラートに包んで完成です。

 

%e3%81%97%e3%82%87%e3%81%86%e3%82%86%e9%a3%b4

出来立てのしょうゆあめは、琥珀[こはく]のように艶々と輝いています。形が不ぞろいなのも愛らしく、手に取って眺めていたい、そんな気持ちになりました。「いいあめは、何個なめても口の中が痛まない」と孝さんは言います。材料・工程、そして職人の経験がこの一粒に結晶している。そう思うと、幼い頃から抱いているあめへの憧憬もさらに色濃くなりました。

 

銀月堂のお菓子3選 


%e6%89%8b%e4%bd%9c%e3%82%8a%e9%a3%b4image

%e5%95%86%e5%93%81%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88_%e6%89%8b%e4%bd%9c%e3%82%8a%e9%a3%b4

手作りあめ
1袋160円・税込

上記で製造工程を紹介した銀月堂の手作りあめは、しょうゆの他に黒糖・ニッキ・ハッカと4つの味がそろいます。しょうゆは地元のものをブレンドして用い、黒糖は沖縄県産を使用するなど、厳選した材料と実直な手法で作られた、昔ながらの「何個でも口にしたくなる」あめです。

 

%e3%81%8a%e3%81%b2%e3%81%95%e3%81%be%e3%82%af%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%bcimage

%e5%95%86%e5%93%81%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88_%e3%81%8a%e3%81%b2%e3%81%95%e3%81%be%e3%82%af%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%bc

おひさまクッキー
1袋5枚入り700円・税込

生地に米粉を配合した、手のひらほどもある大きなクッキー。中央にはほろ苦チョコレート、その周りを食感の軽いクッキー生地が囲い、上にキャラメリゼしたスライスアーモンドが乗っています。パッケージでは「夕日のきれいな村上 夕日スポットはどこ」と問いかけます。

 

%e3%81%8a%e5%b9%95%e5%a0%b4%e3%81%ae%e6%9c%88image

%e5%95%86%e5%93%81%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88_%e3%81%8a%e5%b9%95%e5%a0%b4%e3%81%ae%e6%9c%88
最中 お幕場の月
1個160円・税込

創業時からある銀月堂の定番和菓子。こだわりの粒あんは、十勝産小豆に白あんを合わせた自家製です。あんの甘さは、時代に合わせて少々控えめに。一つ食べれば、満ち足りた気持ちになる銘菓です。

 


 

銀月堂のお菓子の一部は、道の駅神林(穂波の里)併設のとれたて野菜市かみはやしでも取り扱っています。

 

%e5%a4%96%e8%a6%b31

銀月堂
所在地 村上市塩谷1256
電話番号 0254-66-5550
営業時間 8:00~18:30
定休日 不定休
駐車場 4台

 

2024/11/05

ゆりの会 企業組合

%e3%82%86%e3%82%8a%e3%81%ae%e4%bc%9aimage

今や全国に千二百カ所以上*ある「道の駅」。運転中の休憩や地域のさまざまな情報が得られるだけでなく、その土地ならではの特産品や名物を扱う売店や直売所、地元食材を用いた食堂やカフェなどがあるのも人気の理由の一つです。
*全国「道の駅」登録数は1,221駅(2024年8月7日現在)国土交通省ホームページより

村上市内には3カ所ある道の駅ですが、今回紹介する道の駅 神林(穂波の里)には「とれたて野菜市かみはやし」という直売所が併設されています。こちらで好評なのが、旬の地場野菜と地元の元気な母ちゃんたちが働くゆりの会 企業組合が作った笹団子やまんじゅうといった素朴なお菓子です。
(取材日:2024年10月18日)

 

母ちゃんたちの願いが叶った農産物加工施設


JAかみはやし女性部有志(ゆりの会 企業組合の前身)が、当時あったAマートの軒下で「とれたて市」を開始したのは平成6(1994)年のこと。旬の野菜・果物は多くの方に喜ばれましたが、冬季間はどうしても品薄になり、また余剰農産物を活用したいとの思いもあり、漬物や切り餅などの加工品を作ろうと考えます。

 

%e6%a2%85%e5%b9%b2%e3%81%97
ゆりの会が発足当初から作り続ける梅干し・らっきょう漬けなどの漬物には根強いファンも多いです

加工品を作るには、その加工施設が必要でした。女性部有志は、旧神林村[かみはやしむら]村長へ施設の建設を要望。その願いは叶い、平成13(2001)年に道の駅 神林(穂波の里)が出来るにあたり、同敷地内に農産物直売所(とれたて野菜市かみはやし)や食堂(穂菜味亭)が造られることになり、そこへ加工施設も建てられることになりました。

道の駅 神林(穂波の里)
https://www.sake3.com/spot/270

とれたて野菜市かみはやし
https://www.sake3.com/spot/1818

穂菜味亭[ほなみてい]
https://www.sake3.com/spot/1868

 

テンペ・米粉 新しい食材との出合い


念願の加工施設が完成し、JAかみはやし女性部有志は平成14(2002)年4月から「ゆりの会」として活動を始めます*。会の名に付けたユリは、平成の大合併で村上市に編入した神林村の村の花。地域への想いと誇りが込められています。
*企業組合として法人化するのは平成18年(2006年)

 

%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%9a
蒸した大豆をテンペ菌で発酵させて作るテンペ。納豆とは違い、匂いや粘りはなく、大豆本来の淡白な味で、他の食材の風味を生かすことができます。栄養価が高く、消化がいいのもうれしい特徴の一つ

加工品を手掛けるにあたっては、新潟県農業大学校(新潟市西蒲区)で研修を受けるなどして勉強を重ねました。学校から、当時ほとんど知られてなかったインドネシアの伝統発酵食品「テンペ」を紹介され、それは現在もゆりの会の商品には欠かせないアイテムになっています。

 

%e7%b1%b3%e7%b2%89%e3%83%91%e3%83%b32
米粉100%のパン。小麦にはない食感と香りが楽しめます

また、米粉を使ったパン作りも農業大学校で学び、こちらも看板商品の一つです。「小麦アレルギーがある人でも安心して食べられるパンを」の思いで、作るのが難しいとされる米粉100%のパンも手掛けています。

ゆりの会の理念に「消費者に喜ばれることが、母ちゃん達の喜び。」(パンフレットより一部抜粋)とあるように、母ちゃんたちを突き動かしてきたのは、商品を手に取ってくれた人たちの笑顔です。これからも地元農産物を使った心温まる商品で、皆さんを笑顔にしてくれることでしょう。

 

ゆりの会 人気商品


%e7%ac%b9%e5%9b%a3%e5%ad%901

笹だんご
1個150円/5個束750円(ともに税込)

新潟土産といえば笹団子。ゆりの会の「笹だんご」は、地元産こがねもち粉に地元で摘んだヨモギを合わせ、同じく地元で採れた笹の葉に包み蒸し上げています。歯応えがよく、笹とヨモギの香りが清々しい一品。粒あんとこしあんの2種類あります。

 

%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%9a%e9%a5%85%e9%a0%ad2

写真左から時計回りで
テンペまんじゅう かぼちゃ
(120円・税込)
テンペまんじゅう きんぴら
(150円・税込)
テンペまんじゅう 黒糖(90円・税込)

ゆりの会が創業時から作り続けている「テンペまんじゅう」は、定番の黒糖やかぼちゃの他にも、桜あんやきんぴら、野沢菜などがありバリエーション豊か。こぶし大で素朴な見た目ながら、生地はふっくらモチモチ。食べ応えがあります。

 

%e7%b1%b3%e7%b2%89%e3%83%91%e3%83%b31

写真左から
米粉100%パン
くるみ(600円・税込)
米粉100%パン 
よもぎ(650円・税込)
米粉100%パン レーズン(600円・税込)
※米粉100%パン プレーン(550円・税込)もあります

地元産米粉100%で作ったパンは、しっとりモチモチしたクラムが特徴。トーストすれば、表面はカリカリッでさらにもっちりとした食感に変わり、米粉の優しい甘みも引き立ちます。土・日限定のあんドーナツ・カレーパンもオススメ。

 


 

ゆりの会が手掛ける商品は、道の駅 神林(穂波の里)併設の「とれたて野菜市かみはやし」で販売されているほか、電話でのお取り寄せや「ふるさと村上応援寄附金」(ふるさと納税)の返礼品にもなっています。

 

%e6%96%bd%e8%a8%ad%e5%a4%96%e8%a6%b3

ゆりの会 企業組合

所在地 村上市九日市809
電話番号 0254-66-8171
※加工施設での販売は行っておりません

 

2023/06/10

天ぴ屋「海×山コネクト」のびたけクッキー&もずくッキー

%e3%82%af%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%bcimage

山と海。一見異なるフィールドのようですが、この二つは水を介して密接に結び付いています。山が豊かでなければ、その山の水が行き着く先、海の生物も大きく育つことができません。

この自然のつながりをより良くするため、さまざまな分野で多様な取り組みが行われています。今回紹介する2種類のクッキーも、そんな取り組みの中の小さな一つ。小さなことでも、おいしく・楽しく・こつこつ続けていくことが大切です。
(取材日:2023年5月9日・16日)

 

竹林整備で地域を守る


%e5%b9%bc%e7%ab%b9%e3%82%92%e9%81%8b%e3%81%b6
竹林から幼竹を運び出す、猿沢竹林整備組合の人たち

%e5%b9%bc%e7%ab%b9%e3%81%ae%e9%95%b7%e3%81%95 %e4%bb%8a%e6%9c%9d%e5%88%87%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%b9%bc%e7%ab%b9
(左)130~200cmまで伸びた幼竹を伐採
(右)この日伐採した幼竹約30本

かつては日々の暮らしに欠かせなかった竹ですが、今では手入れの行き届かない荒廃竹林が全国的な問題になっています。昨冬、当地では積雪による倒木が大規模な停電を引き起こしました。村上市猿沢(さるさわ)では、こうした事態に備えて2016(平成28)年に猿沢竹林整備組合を結成。集落に点在する竹林の整備を行っています。

 

%e6%9c%a8%e6%9d%91%e3%81%95%e3%82%93
村上市地域おこし協力隊・木村綾子さん

組合では、例年5月に幼竹(ようちく)伐採を行っています。幼竹とは、人の背丈ほどに伸びたタケノコのことをいい、根元がまだ硬くないため切り倒すのも容易とのこと。切った幼竹は、村上市地域おこし協力隊の木村綾子さんが中心となり、塩漬けメンマの原料として活用されています。

 

幼竹を活用した塩漬けメンマ作り


%e5%b9%bc%e7%ab%b9%e3%82%92%e5%88%87%e3%82%8b%e6%9c%a8%e6%9d%91%e3%81%95%e3%82%93
伐採した幼竹はその日のうちに加工します

%e5%b9%bc%e7%ab%b9%e3%82%92%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88 %e5%88%87%e3%82%8a%e7%b5%82%e3%81%88%e3%81%9f%e5%b9%bc%e7%ab%b91
(左)穂先・中央部・元部と3種類に切り分けます
(右)各部位ごとに分けて煮ます

2021(令和3)年2月「猿沢産竹の利活用」のため、猿沢集落に着任した木村さん。当初より、幼竹を活用した塩漬けメンマ作りに取り組み、ことし任期最後の漬け込みを行いました。

「今、日本で食べられているメンマのほとんどが中国や台湾からの輸入品です。幼竹伐採は竹林整備の一環ですが、その幼竹を活用して塩漬けメンマを作ることは、純国産メンマ普及につながります」(木村さん)。

 

%e6%96%99%e7%90%86%e6%95%99%e5%ae%a4%e3%81%ae%e6%a7%98%e5%ad%90
この日は、木村さんが募ったメンマ作り体験希望者が集まり、メンマ作りを手伝ってくれました

%e8%8c%b9%e3%81%a7%e4%b8%8a%e3%81%8c%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%b9%bc%e7%ab%b9 %e5%a1%a9%e3%81%a7%e6%bc%ac%e3%81%91%e3%82%8b
(左)軟らかい穂先部分は約30分煮ます
(右)煮えたばかりの幼竹を樽に敷き詰め、塩漬けに

ことしの幼竹伐採は5/8~12に実施され、各日約30本の幼竹を伐採しました。幼竹の下処理~漬け込みも同日行われ、このときは朝から晩まで作業が続きます。このメンマが食べられるようになるのは約1カ月後。塩抜きしたメンマは、発想次第でいろいろな料理や製菓材料としても利用できます。

 

山と海をつなぐクッキー


%e7%ac%b9%e5%b7%9d%e6%b5%81%e3%82%8c
村上市桑川・弁天岩から見る名勝・笹川流れ

猿沢の竹林を訪ねた一週間後、今度は日本海の名勝・笹川流れへ向かいました。笹川流れ遊覧船の乗り場に併設された天ぴ屋のキッチンで、前段で紹介した幼竹の塩漬けメンマを使用した焼き菓子「のびたけクッキー」と、塩蔵モズクを使った「もずくッキー」という商品を製造販売していると聞いたためです。

笹川流れ
https://www.sake3.com/spot/78

笹川流れ観光汽船
https://www.sake3.com/spot/177

 

%e7%94%9f%e5%9c%b0%e3%82%92%e7%ad%92%e7%8a%b6%e3%81%ab%e3%81%99%e3%82%8b
細かく刻み、塩抜きしたメンマを生地に混ぜ込み、棒状に成形して、冷凍してから切り分けます

%e5%88%bb%e3%82%93%e3%81%a0%e5%a1%a9%e6%8a%9c%e3%81%8d%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%9e %e8%8a%b1%e5%a1%a9%e3%82%92%e3%81%ae%e3%81%9b%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%8f
(左)塩抜き後のメンマ
(右)仕上げに塩の結晶をのせて味のアクセントに

木村さんから幼竹の塩漬けメンマ活用を打診された笹川流れ観光汽船社長・渡辺美紀子さんは、海と山をつなぐ(海×山コネクト)クッキーを作ろうと考えました。山のものであるメンマと海のもののモズク、およそクッキーには用いない食材ですが、塩の種類や卵を全卵・黄身だけと使い分けることで、ここにしかない個性的なクッキーが誕生しました。

「山と海はつながっている。目の前の海が豊かなのは、村上の山が豊かな証しです。今回、幼竹の塩漬けメンマと笹川流れのモズクを使ったクッキーが完成し、皆さんの取り組みのお手伝いができたのもうれしかったです」(渡辺さん)。

 

商品紹介


%e3%81%ae%e3%81%b3%e3%81%9f%e3%81%91image

%e3%81%ae%e3%81%b3%e3%81%9f%e3%81%91%e5%95%86%e5%93%81%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88

のびたけクッキー
70g入り 400円(税込)

バターが香るさっくり軽い食感のクッキーに、猿沢産幼竹の塩漬けメンマを細かく刻んだものを混ぜ込んでいます。塩抜きしたメンマは、ほのかな塩味と甘みがあり、ドライフルーツのような食感。最後に一粒のせる塩の結晶(中浜観光物産の「花塩」)がクッキーの甘さを引き立てます。

中浜観光物産
https://www.sake3.com/spot/1765

 

%e3%82%82%e3%81%9a%e3%81%8fimage

%e3%82%82%e3%81%9a%e3%81%8f%e5%95%86%e5%93%81%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88

もずくッキー
70g入り 400円(税込)

クッキーに笹川流れの手摘みモズクや藻塩を使った意欲作。プツリ・プツリとかみ切れる小気味いい食感、ほのかな塩味と潮の香り、軽い粘りが面白いクッキーです。お茶請けとしてはもちろん、酒のお供にもオススメ。海のミネラルを豊富に含んだモズクを手軽にいただくことができます。

 

紹介した「のびたけクッキー」「もずくッキー」は、笹川流れ地魚処 天ぴ屋のほか、朝日みどりの里 農産物直売所でも取り扱っています。

朝日みどりの里 農産物直売所
https://www.sake3.com/spot/1451

 

%e5%a4%a9%e3%81%b4%e5%b1%8b_%e5%a4%96%e8%a6%b3

笹川流れ地魚処 天ぴ屋
所在地
 村上市桑川975-44
電話番号 0254-79-2154(代表)
営業時間 9:00~16:00
定休日 遊覧船運航期間(3月下旬~11月中旬)無休
駐車場 60台

公式サイト
https://tenpiya.jp/

 

先頭に戻る