JR坂町駅の西側に広がる住宅地、その一角にお菓子屋さん nico(ニコ)はあります。オレンジ色の屋根に赤白ストライプの日よけが目印、ひときわ愛らしい外観です。
店内は甘い香りに満ち、ショーケースには色とりどりのケーキが並ぶ、そんなまちの洋菓子店。でも、今回紹介するのはケーキではありません。地元食材を巧みに用いた、村上みやげにぴったりのスイーツです。
(取材日:2023年3月23日)
お客様が「ニコッ」と笑顔になるように
nicoのシェフパティシエ・須貝博之さん
2002(平成14)年にオープンしたお菓子屋さん nico。シェフパティシエの須貝博之(すがいひろゆき)さんは、県内や市内の人気洋菓子店で働いた後、地元に店を構えます。「自分の目が届く範囲で、既製品に頼らず、手を掛けたお菓子を提供したい」と考え、約13畳の店内には15~20種のケーキ・10種前後の焼き菓子等が並びます。
季節の果物を使ったケーキがそろうショーケース
使用する食材も「相手の顔が分かるものを使いたい」と話し、洋菓子の基本材料である小麦粉・砂糖・卵などにもこだわり、できるだけ国産や地元のものを使っているそう。また、村上茶や地酒といった特産品や地元で親しまれている食材に着目し、村上みやげとして喜ばれているアイテムも手掛けています。
地元食材に光を当てる
みそを加えたフィナンシェ生地にチーズを散らします
開店とほぼ同時に始めたという、地元食材と洋菓子のマッチング「Murakami JIMONO SWEETS(ムラカミ・ジモノ・スイーツ)」。これには、自分を育んできた村上の食材に光を当てたいという須貝さんの想いがありました。
フィナンシェが焼き上がり、香ばしい匂いがあふれます
「村上には、地元の人たちの間で親しまれてきた食材があり、それを使うことで、また違った角度からその食材に光を当てることができるのではないかと考えた」と須貝さんは話します。Murakami JIMONO SWEETSには、山形県境で作られている天然塩をはじめ、みそや地酒、村上茶などが使われています。これら地元食材が手軽な洋菓子になることで、普段口にしない人たちの元へ運ばれ、その魅力がおいしさとともに広がっています。
nicoの「Murakami JIMONO SWEETS」
村上フィナンシェ(味噌)
1個 170円(税込)
生地に地元・小林醤油店(村上市大津)の米こうじみそを混ぜ込んだ、甘みと塩味が絶妙にマッチしたフィナンシェ。封を切った瞬間、みそとバターとが相まった香ばしい匂いが広がり、鼻孔がくすぐられます。トッピングの角切りチーズがいいアクセントになっています。
(資)小林醤油店
https://www.sake3.com/spot/1823
村上フィナンシェ(煎茶)
1個 170円(税込)
冨士美園(村上市長井町)が手掛ける村上茶の粉末を生地と合わせ、しっとり焼き上げたフィナンシェです。村上茶の爽やかな香りと苦みが、生地の優しい甘さを引き立てます。緑茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもぴったりのスイーツです。
冨士美園
https://www.sake3.com/spot/3796
【期間限定】Murakami JIZAKE CHOCO
950円(税込)
※販売は5月中旬頃まで
チョコ本来のおいしさが楽しめる高カカオチョコレートに、村上が誇る酒蔵・宮尾酒造の「〆張鶴 しぼりたて生原酒」を合わせ、口どけ滑らかな生チョコに仕上げています。フレッシュな味わいの生原酒は、濃厚なチョコの苦みとよく合います。
※6月中旬~9月下旬には、〆張鶴 吟醸生貯蔵酒を使った「Murakami JIZAKE JELLY」の販売に切り替わります
宮尾酒造
https://www.sake3.com/spot/1128
これら商品は下記サイトからも購入できます。
https://shop.ng-life.jp/s0873/
外部リンク:【新潟直送計画】お菓子屋さん nico
お菓子屋さん nico(ニコ)
所在地 村上市山口331-25
電話番号 0254-62-7300
営業時間 10:00~19:00
定休日 月曜日
駐車場 3台
公式サイト
https://okashiyasan-nico.com/