春風を受けて、気持ち良さそうに揺れる緑色ののれん。JR坂町駅前の古い旅館を改装し、この春にオープンしたいろむすび山菜屋 坂町工場直売店の店先です。プレオープンの3/25・26・27の三日間には多くの方が立ち寄り、普段は地元の人や学生しか行き来しない駅前の通りもにぎわいました。
週3日・3時間だけ開くこの店には、旬の摘みたて・採りたての山菜や野菜が並びます。これらの他にも、地元・村上のかかさ(お母さん)たちが丹精した手作りの弁当やおにぎり・総菜等も用意しています。
いろむすび山菜屋は、村上市佐々木でいろむすびの宿を経営する古林拓也さん(写真左)・紗代さん(右)夫婦が中心となり、村上市内で天然採取または自然栽培した山菜の販売、加工品の製造販売を手掛けています。これまではネット通販や首都圏での販売が主体でしたが、ことし3月に満を持して実店舗を構えました。
京都府出身、東京都内のIT企業に勤めていた拓也さん。紗代さんの伯母で、村上市で暮らす山菜取り名人・金子貞子さんから送られてくる折々の山菜を食べて「心が満たされ、気持ちが元気になった」と話します。
金子さんからの誘いもあり、2018年春に家族を連れて村上市へ移住。いろむすび山菜屋の前身である「さんさい屋」や、昨年5月には田舎へ帰省したような体験ができる田舎体験型旅館 いろむすびの宿といった地域資源を活用した事業を展開しています。
山菜は、空腹を満たすためだけに食べるものではなく、食べることで季節を感じ、体を目覚めさせて生活リズムを整えてくれる 。山菜や旬の野菜が持つ力を実感した拓也さんは、自身が感じた想いを込めて商品を製造販売しています。
それでは、いろむすび山菜屋のイチオシ商品5点を紹介します。
山菜漬け
地元で採れた山菜(わらび・ミズ)・細切り昆布・菊花・ショウガを、ミネラル工房の塩や野澤食品工業のしょうゆといった村上で作られた調味料で味を調えています。山菜の風味と独特な食感が楽しめる一品です。
山ブキ佃煮
村上市山北地区や山形県小国町で採取した天然ヤマブキを、野澤食品工業の二年熟成しょうゆ「ふたなつ」をはじめとした厳選調味料で甘辛く、くたくたになるまで煮付けました。ご飯のお供にぴったりです。
フキノトウみそ
残雪の下から芽を出すフキノトウは、春の訪れを告げる山菜。その独特な苦み・香りを生かし、斎藤糀店(村上市佐々木)が造る田舎みそと合わせています。こちらも温かいご飯といっしょに。
梅干し
村上市と、村上市に隣接する胎内市で採取した自然栽培の梅を使用しています。塩分は15%程度と昔ながらの酸っぱい梅干しに仕上げています。
赤カブ漬け
伝統農法である焼畑で作った赤カブ(温海カブ)を、村上で昔からよく食べられている赤カブ漬けに。酢は、岩船地域で造られている岩船酢を使用。酸味と甘みのバランスがいい一品です。
これらの商品は、副菜感覚で食べられる透明カップ(50g入り~ 198円・税別)と賞味期限が長い真空パック(80g入り~ 498円・税別)の2種類で販売しています。
透明カップ
真空パック
真空パックは、3袋セット(1,480円・税別)や4袋セット(1,980円・税別)もあります。いろいろな山菜を楽しみたい方やお土産にもオススメです。
いろむすび山菜屋の商品は、店頭の他にも下記サイトからお取り寄せできます。
いろむすび山菜屋 オンライン直営店
https://iromusubi.base.ec
外に出ることが制限される今、季節の移り変わりを肌で感じる機会が少なくなっています。そんな時だからこそ、旬のみずみずしい生気にあふれた山菜や野菜を口にして、体や生活のリズムを整えられたらと思わずにはいられません。自然がもたらす滋味を味わい、季節を感じながら健やかに暮らしたい。いろむすび山菜屋の商品には、そんな作り手の想いが込められているように感じます。
いろむすび山菜屋 坂町工場直売所
所在地
村上市坂町2486-2
電話番号
0254-62-7147
営業時間
毎週水・木・金曜日 11:00~14:00
定休日
土~火曜日
駐車場
6台
公式facebook
https://www.facebook.com/iromusubisansaimarche/