村上市の秘境 そんな風に言われることもある村上市高根。ここ高根の天蓋高原では、昔からヤマブドウの栽培が盛んです。
これまで自家消費されることが多かったヤマブドウですが、朝日みどりの里(株式会社まほろば)では平成21(2009)年より高根産ヤマブドウを100%使用したワインを手掛けています。多くの人の手を経ることにより、力強く芳醇な味わいに変化するヤマブドウ。今回はワインをはじめ、ジュースやジャムといった商品を紹介します。
(取材日:2020年12月16日)
山の恵み・高根産ヤマブドウ
(画像提供:朝日みどりの里)
2020年9月末、朝日みどりの里へヤマブドウを納めている高根山ぶどう生産組合の圃場へ向かうと、生産者とともに収穫を手伝う朝日みどりの里職員の姿がありました。
間もなく10月という頃でしたが、この日は気温が上昇。肌を守るために長袖・長ズボンを着用し、生活必需品となったマスクを付けて収穫作業を行う職員は、汗みずくになりながらも黙々とヤマブドウを摘み取っていました。
ヤマブドウの木は葉が大きく、巻きひげが多いため、収穫にはかなり手が掛かります。「高根のヤマブドウは原種に近いためか、摘み取るのも大変です」(職員)
収穫後、ヤマブドウは機械で実を外します。数年前までは朝日みどりの里職員が中心となり、手作業で実を外していました(画像提供:朝日みどりの里)
収穫したヤマブドウはワインやジュースに加工され、その年の12月中旬には朝日みどりの里オリジナル商品として物産会館の店頭に並びます。
地元のもので、ここにしかないものを
朝日みどりの里で高根産ヤマブドウを使った商品づくりが始まったのは、今から約10年前のこと。最初に手掛けたのはワインでした。
撮影のためマスクを外しています
「地元(旧朝日村)の農産物を使って、この施設の名物を作りたい。そういった想いから「山ぶどうワイン」は生まれました。」そう話すのは、朝日みどりの里 駅長・松村朗さん。当時、自治体でワイン製造を行っていた新潟県胎内市に協力を仰ぎ、最初のワイン*は完成しました。
その後、お酒を飲まない人や子どもにも高根産ヤマブドウを味わってもらいたいと、ジュースとジャムが作られるように。「高根のヤマブドウは山に自生しているものに近く、野性的な酸味・甘みが特徴。ワインをはじめ、ジュースやジャムもその特徴を活かしています。」(松村さん)
*現在、ワインは大浦蒲萄酒(山形県南陽市)、ジュース・ジャムは信州ワタナベ(長野県上田市)に製造委託しています
珠玉の高根産ヤマブドウ製品
山ぶどうワイン(720㎖ 1,980円・税込)
希少な高根産ヤマブドウ100%で醸されたワインは、深みのある美しい紫色・野趣あふれる香りと酸味・力強い味わいが特徴。辛口の赤ワイン同様、濃厚な肉料理に合わせて。村上牛や朝日豚といった村上ならではの食材とも相性がいいです。例年、千本程度しか造られない限定商品です。
山ぶどうジュース(500㎖ 1,430円・税込)
無添加・無加糖・無加水、ヤマブドウの果汁をそのまま瓶詰めしたストレートジュース。濃厚な味わいはそのまま楽しむもよし、炭酸水で割ったり、お好きなアルコールをプラスしてオリジナルカクテルを作るものよし。
山ぶどうジャム(150g 700円・税込)
ヤマブドウの果実にグラニュー糖とレモン果汁のみを加え、優しい甘さの無添加ジャムに。「パンやクラッカーに付けたり、お菓子作りの材料にも。ヨーグルトに混ぜて食べるのもオススメです。」(松村さん)
山ぶどうジュース・山ぶどうジャムは下記のお取り寄せサイトからも購入可能です。
https://shop.ng-life.jp/s0514/0514-001/[外部リンク]新潟直送計画
朝日みどりの里 物産会館
所在地 村上市猿沢1215
電話番号 0254-62-7812
営業時間 9:00~17:00(夏期~18:00)
定休日 元日、不定休
公式サイト https://asahimidori.com/