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むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

こちらもご覧ください!
もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

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2018/04/19

朝日シルクフラワー製作工房

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さまざまな色に染め上げられた楕円形の物体。
これが何か分かりますか?

実はこれ、蚕(かいこ)の繭なんです。

本来は絹糸ととなり、正絹の原料になる繭ですが
今回は、このカラフルな繭から生まれるアクセサリーを紹介します。

                                    

村上市桧原は、古くから養蚕が盛んな土地でした。しかし、戦後~高度経済成長期の化学繊維の発達により、日本国内の養蚕農家は急速に数を減らしていきます。

 

この土地の養蚕を残したい    
桧原で養蚕に携わっていたお母ちゃんたちは県外へ研修に向かい、そこでシルクフラワー(繭で作られた造花)に出合います。

 

シルクフラワーに出合って感じた、繭にはまた可能性があるという思い。
この思いを胸に、19人のお母ちゃんが集まって1986年に朝日村まゆの花の会を発足。1995年には、会の活動拠点として、朝日みどりの里の敷地内に朝日シルクフラワー製作工房が建てられました。

 

現在、朝日村まゆの花の会の会員は18人。内、養蚕農家は7人です。
平均年齢は69.8歳と少々(?)高め。でもそこに昨年、地域おこし協力隊として細井幹子(もとこ)さんが加わりました。彼女が加わったことで、これまでの会の活動や作品にも新しい変化が起きています。

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こちらが細井幹子さん。幼い頃から手芸が得意で、自ら「ハマると極めたいタイプ」と話します。繭の特性(軽くてしなやか)を生かしたピアスなどのアクセサリーを多く手掛け、その販売をハンドメイド作品の通販サイトで行うことにしました。これまでシルクフラワーを知らなかった若い世代にも、作品のかわいらしさ・美しさを直接訴えることができ、着実にファンを増やしています。

 

それでは、細井さんが手掛けたアクセサリーの一部をご覧ください。

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ピアス・イヤリング
ドロップ型のカッティングで、着ける人の動きでひらひらと揺れるタイプや四季の花を表現したものなど、種類も豊富にそろっています。シルクフラワーは素材として軽く、発色も美しいため、耳元が華やぎます。

ピアスからイヤリングに…といった金具の変更も可能*とのこと。
※工房での購入の場合のみ。対応できない場合もあります

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バレッタ
桜やアジサイといった、季節の花を並べた小ぶりのバレッタ。
ちょっとしたプレゼントにいかがでしょう。

 

ピアスやイヤリング、バレッタ、ネックレス、コサージュといったアクセサリーは、ハンドメイド作品の通販サイト Creema(クリーマ)をご覧ください。
※工房でも販売していますが、ネット販売の内容と異なる場合があります

 

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フラワーアレンジメント
シルクフラワーの定番商品、フラワーアレンジメント。写真のようなものの他、フラワーフレームやブーケといったさまざまな形があります。特別な手入れが不要で、色あせも少なく、贈り物に人気です。

 

フラワーアレンジメントやシルクフラワー製作キットは、朝日シルクフラワー製作工房で取り扱っています。製作キットを用いた体験教室も随時行っているので、興味のある方は工房をお訪ねください。

 

養蚕農家のお母ちゃんたちが守り続けた、村上市桧原の繭の文化。これまでは地道な活動で広がっていたものが、若い力を得て全国、そして世界へ広まりつつあります。

繭がもつ普遍的な魅力は、実際に見て・触れて感じてください。

 

 

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朝日シルクフラワー製作工房
所在地 村上市猿沢1215
電話番号 0254-72-0387
営業時間 9:00~17:00
定休日 月曜日、年末年始
アクセサリーに関してはこちら …Creema
フラワーアレンジメントや製作キットに関してはこちら …朝日村まゆの花の会

 

2018/03/12

てんや味噌醤油店

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2018年2月中旬の午前8時、てんや味噌醤油店(村上市小国町)では、みその仕込みが行われていました。店先から土間を抜け、その先の蔵へ進むと、外とほとんど変わらない寒さと静けさがあります。そこへ、午前5時から大豆を蒸かしていた釜のふたが開けられました。中の大豆が台の上に広げられると、蔵の中は湯気で一気に真っ白になり、大豆のふくよかな香りに包まれました。

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てんや味噌醤油店は、村上で三百年以上続く老舗。直接、そのみそ・しょうゆの味を知らなくても、村上で飲食した方・村上のお土産を食べた方は、間接的に口にしているかもしれません。村上の飲食店・土産物店を取材していると「うちでは、てんやさんを使っている」と言われることが多々あります。てんやのみそ・しょうゆは、村上の味を下支えしているといっても過言ではありません。

今回の取材では、年に一度のみその仕込みに立ち会わせてもらえることになりました。その時の様子を少しご紹介します。

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蒸し上がった大豆を台の上に広げ、蒸気を取り除いて温度を下げます。
大豆に手を差し入れ、熱の下がり具合を判断します。

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大豆をつぶす機械へ大豆を投入します。

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大豆をつぶす機械がこちら。これもなかなかの年代物。

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続いて、つぶした大豆に麹と塩、酵母液を加える撹拌(かくはん)の作業。
つぶした大豆・麹と塩を合わせたもの・酵母液をタイミングよく投入します。

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みその味を左右する麹と塩。
てんやでは、麹を多めにしてうま味を出しています。

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撹拌を経たものがこちら。
これから発酵・熟成用の木桶へと移されます。
持ち手のあるこの桶も代々使い続けているもの。

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人の背丈以上もある大きな木桶が並ぶ、てんや味噌醤油店の蔵の中。
狭い通路にはフォークリフトが入らないため、自作の台車が活躍しています。
タイヤを大きいものに付け替え、天板を付けて昇降するように工夫されています。

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発酵・熟成用の木桶に移します。
写真の二人は、てんや主人・加藤剛さん(左)と奥様の牧子さん(右)。

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木桶に移し、空気を抜きながら平らにならし、塩でふたをします。
さらにビニールと木綿でふたをし、重石を載せて発酵・熟成させます。

 

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てんやの仕込みでは、大豆一粒、みその一筋も無駄にしません。
それは全ての工程で徹底しており、見ていて気持ちがいいくらいです。
主人の加藤剛さんは「農家の方に申し訳ないから」と言います。

材料や道具を大切にし、些細なこともなおざりにしない。
その精神が、てんや味噌醤油店の商品にも生きているようです。

 

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こちらが、てんや味噌醤油店のみそ(1kg 460円・税込)。かつては量り売りだったそうで、現在はパックになっていますが、ラベルもなくシンプルそのもの。みそ汁にすればふわっと麹が浮く、昔ながらの越後みそです。

 

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てんや味噌醤油店の商品は、みそとこのしょうゆ2品だけ。赤いキャップが金撰 濃口(500ml 260円/1ℓ 440円/1.8ℓ 690円・全て税込)、白のキャップが薄口(500ml 280円/1ℓ 460円/1.8ℓ 720円・全て税込)です。どちらも、どんな料理に合わせてもOK。でも、煮物は濃口、かけしょうゆは薄口…と使い分ける方もいらっしゃるようです。てんやのしょうゆは塩分控えめ、少し甘口なのが特徴です。

 

てんや味噌醤油店の商品は、店頭はもちろん、しょうゆは市内スーパーのほとんどで購入可能です。しかし、これからの季節、村上では町屋の人形さま巡り春の庭 百景めぐりといったまち歩きイベントが行われるので、その合間にぜひ店まで足を運んでみてください。みそ・しょうゆの香り、昔ながらの町屋造り、蔵の内部も見学できます*。村上の味を支えるみそ・しょうゆ蔵を、ぜひ訪ねてみてください。※時期や時間帯によっては見学できない場合もあります。あらかじめご了承ください

 

 

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てんや味噌醤油店

所在地 村上市小国町4-19
電話番号 0254-52-2571
営業時間 8:00~18:00
定休日 毎月第3日曜日、元日

 

2018/01/04

冨士美園

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創業は明治元(1868)年、間もなく150年の節目を迎える茶舗 冨士美園
現在、店を取り仕切り、村上茶の若手をけん引するのが六代目・飯島剛志さんです。

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父・久さんが実家の家業を引き継ぐのに共感し、20歳でUターンを決意。浅草の茶舗に住み込みで3年間修行し、お茶の仕入れや販売を学び、その後は静岡県茶業試験場で2年間の研修を終え、村上へ戻りました。その後は、冨士美園の茶師として茶畑を整備し、若い感性と修行で培った経験を生かし、父とともに店を支えてきました。

平成16(2004)年には、一世紀余り途絶えていた村上茶の紅茶を復活。また、村上茶の未来を担う若手の一人として村上茶手揉保存会の会長を務め、毎年行われている競技大会や品評会にも参加。昨年は優秀な成績を収めました。

「2018年は当店創業150周年の節目。新しいことにも取り組み、記念商品も出していきたい」と飯島さんは話します。

 

今回は、150周年に先駆けて発表した高級感あふれるボトリングティー等、冨士美園のイチオシ商品をご紹介します。

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写真左から
村上茶 PREMIUM KANEEI(720㎖ 箱なし 20,520円・税込 / 桐箱入り 21,600円・税込)
村上茶 雪国煎茶 FUJIMIEN(720㎖ 箱なし 7,560円・税込 / 桐箱入り 8,640円・税込)
雪国紅茶 MURAKAMI Black Tea(720㎖ 箱なし 7,560円・税込 / 桐箱入り 8,640円・税込)

ボトリングティーとは、プロがいれた最良の状態のお茶をそのまま瓶詰めしたもの。ボトルを開ければ、プロの手技による味わいをそのまま楽しむことができます。

村上茶 PREMIUM KANEEIは、玉露と同じようにチャノキに覆いをかけて育て、手摘みで収穫した茶葉を使用。茶葉をぜいたくに使い、低温抽出法により茶葉のうま味を最大限に引き出しています。一口含めば、深いこくと圧倒的なうま味が口いっぱいに広がります。村上茶 雪国煎茶 FUJIMIENは、機械摘み茶葉の最上の部分を使用。まろやかで優しい味わい。雪国紅茶 MURAKAMI Black Teaは、雪国紅茶らしい角のないうま味に、爽やかな芳香が特長です。

3本とも常温で飲むのがオススメ。ふくいくたる香りがさらに広がります。
自身へはもちろん、贈り物にも喜ばれる特別な村上茶です。
※ボトリングティー購入の際は事前にお問い合わせください

 

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雪国紅茶
リーフ筒缶(70g入 1,080円・税込)ティーパック筒缶(3g×16個 1,080円・税込)
リーフ袋(50g入 540円・税込)ティーパック袋(3g×10個 540円・税込)
リーフ丸缶(30g入 540円・税込)ティーパック丸缶(3g×6個 540円・税込)

明治期には隆盛を極めた村上茶の紅茶。しかし、その後は次第に衰退していき、大正に入る頃には姿を消してしまいます。飯島さんは、静岡での研修時代に地元・村上のお茶の歴史について調べ、村上茶の紅茶を知りました。Uターン後、研修で得た知識で試作をし、見事に村上茶の紅茶を復活させました。

雪国紅茶は、北限の茶処・村上特有のまろやかな味わいが特長です。また、昨年5月に村上製茶(株)* 荒茶加工場が竣工したことにより、単一品種の茶葉による紅茶、雪国紅茶 PREMIUM*も作られるようになりました。こちらも注目です。
小坂園、冨士美園、常盤園、農業生産法人アイグリーンが出資して設立
※雪国紅茶 PREMIUM(在来種・ふくみどり)…リーフ袋(40g入 1,080円・税込)

 

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写真左から
村上茶ショコラナッツ(75g入 648円・税込)
雪国紅茶ショコラナッツ(75g入 648円・税込)

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ピーカンナッツをたっぷりのチョコレートで包み、香りのよいお茶のパウダーでコーティング。さっぱりとした甘さで、ついつい手が伸びてしまいます。12月~3月下旬までの冬季限定商品、バレンタインデーやホワイトデーにもオススメです。

 

2018年は冨士美園にとって150年の節目であり、新たな挑戦の年になりそうです。
これから発表される記念商品にも注目してください。

 

 

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冨士美園
所在地 村上市長井町4-19
電話番号 0254-52-2716
営業時間 8:00~19:00
定休日 元日
自店ウェブサイト

 

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