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むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

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もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

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2017/11/24

加藤八十助酒店

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10月下旬、村上市久保多町の酒販店 加藤八十助酒店(かとうやそすけさけてん)の旧しょうゆ蔵・楽正居(らくせいきょ)にてワイン会が行われました。日本酒会と合わせ、年4回開催される人気イベント。約20人ほどのこじんまりとした会ですが、店主・加藤盛(さかえ)さんが設定したテーマとワイン、そして気の置けない仲間との会話を楽しみに、毎回定員いっぱいの人が参加します。

 

今回のテーマは「日本のワイン」。国産ワインを取り上げるのは初の試みで、隣市の胎内高原ワインや新潟市西蒲区のホンダヴィンヤード&ワイナリー、山形県上山市のタケダワイナリーのワインが紹介されました。

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料理は、JR岩船町駅前の旬の閃き 柳庵(りゅうあん)料理長・齋藤芳憲さんが担当。今回のワインの特徴を踏まえ、村上市大毎産の赤カブ等、季節の食材を用いたワンプレートが用意されました。

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会を主催する、加藤八十助の五代目・加藤盛さん(写真中央)。家業を継ぐ以前は、楽器製造会社の販売店で楽器の修理を担当していた異色の経歴の持ち主です。店を継ぐにあたり、楽器修理で培われた緻密さ・正確性を大切にする精神によりソムリエスクールへ入学、ワインの基礎から酒類全般に関する知識、サービスや料理を学び、横浜の酒販店で経験を積みました。また、ワインの本場フランスやカリフォルニアの醸造元も訪ね歩いた努力の人です。

 

現在は、利酒師やワインコーディネーター、コンセイエ*、Beer&Spiritsアドバイザー、本格焼酎アドバイザー、フードコーディネーターの資格を有し、ことし10月にもJ.S.A SAKE DIPLOMA*の資格も取得されたとのこと。
※コンセイエ …小売店におけるソムリエ。お客の好みや希望に合わせてワインをアドバイスしてくれる
※J.S.A SAKE DIPLOMA …日本ソムリエ協会が認定する日本酒に関する資格

 

今回は、加藤盛さんに村上の二大名物 村上牛に合う地酒とワインを教えていただきました。「調理法等でも異なりますが…」の前置き付きですが、どれも鮭・村上牛の味を引き立て、食事の時間を楽しくしてくれるお酒です。

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【鮭に合う地酒・ワイン】

左:〆張鶴 雪 特別本醸造(720㎖ 1,050円/1.8ℓ 2,300円・税別)
地元産の酒米・五百万石を吟醸酒並みのスペックで仕上げ、穏やかな中にきちんと立ち位置を示す逸品。地元・村上の原料米と水から造られた、オールマイティーな完成度の高い一本。鮭の脂分やうま味に品良く寄り添い、冷やしても温めてもスムースな口当たりです。
加藤さん「完成度が高く、上品で料理を選ばない一本。伝統的な村上の鮭料理によく合います」

中:無想 純米吟醸生酒(720㎖ 1,364円/1.8ℓ 2,727円・税別)
酒造りに関わる要素を全て土地や人のリレーで醸す、越淡麗を使用した新しいスタイルの生酒。今までにない酒質設計と造りを試み、いうなれば白ワインを思わせる感覚です。伝統的な調理法から創作スタイルにも合わせられる、展開が楽しみな一本。
加藤さん「大洋酒造が手掛ける冒険のお酒。甘み・酸味があり、白ワイン感覚でいただけます」

 

右:胎内高原ワイン ヴァンペティアン(720㎖ 2,300円・税別)
村上市のお隣、胎内市の標高200~250メートルの南西向き傾斜地で育てられたシャルドネ100%の自然派スパークリングワイン。無農薬栽培と亜硫酸不使用(サンスフル)の自然なスタイルの発泡タイプ。柑橘系フルーツのニュアンスの香味とスパークリングの特徴から、料理を広くカバーしてくれます。
加藤さん「ブドウを育てる良い環境がそろっていて、品質も年々良くなっている。コースを通して使えるワインです」

 

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【村上牛に合う地酒・ワイン】

左:日本国 吟醸酒(720㎖ 1,400円/1.8ℓ 2,600円・税別)
蔵元(大洋酒造)が伝統的に大事にしてきた酒米・高嶺錦を使用。山北地区の契約栽培米と豊かな水源を生かし、同地区の山・日本国(標高555メートル)の名前とラベルにデザインした地域限定酒です。香りは穏やかで、丸みのある柔らかな印象。常温または温めるとうま味が発揮され、バランスのとれた滋味が料理を引き立てます。
加藤さん「より地域を限定したお酒。杯を重ねるごとにうま味が感じられます。熱すぎないお燗でもおいしいです

 

中:〆張鶴 純米吟醸 山田錦(720㎖ 1,770円/1.8ℓ(化粧箱付) 3,750円・税別)
同酒蔵「純米吟醸酒 純」で培った技を、好適米の王様・兵庫県産 山田錦に生かし、その良さを引き出したぜいたくなお酒。奥ゆかしさと華やかさを兼ね備え、ふくよかに広がる香味を併せ持ち、味の軸がしっかりしているため、ボリュームのある肉料理に合います。
加藤さん「花で言うなら開く前のつぼみのような、奥の方に豊かな香りを秘めた、山田錦を使って村上の奥ゆかしさが感じられるお酒です

 

右:フェルミエ カベルネソーヴィニヨン(720㎖ 4,000円・税別)
新潟市西蒲区越前浜、通称「新潟ワインコースト」にあるホンダヴィンヤード&ワイナリーの赤ワイン。海に近い砂地、新潟の気候風土に合ったブドウを探し、育て、ワイン造りに反映させ、妥協のないワイン造りが行われています。世界的な赤ワインの代表品種をバランスの良い味わいに仕上げています。
加藤さん「フルボディの中でもしなやかで、程よいボリュームを感じるワインに仕上がっています

 

加藤盛さんの知識や経験から選ばれた6本のお酒。
飲む機会が増えるこれからの季節、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

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加藤八十助酒店

所在地 村上市久保多町1-8
電話番号 0254-52-2989
営業時間 6:30~19:30 ※日曜日・祝祭日は19:00まで
定休日 月2回・火曜日 ※詳しくはお問い合わせください
公式サイト >>> 
https://katoyasosuke.com
e-mail >>> ichikaneka@am.wakwak.com

 

2017/11/02

肴町主食

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秋もいよいよ深まり、「新米」の文字をあちらこちらで見かけます。
ことしの新米を召し上がっている方も、もう多いのではないでしょうか。

村上・岩船地域は、米どころ・新潟県のコシヒカリ三大産地*の一つ。
村上を訪れた記念に、お土産に村上の新米はいかがでしょう。
※魚沼・佐渡・岩船のこと

 

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今回、取材におじゃましたのは肴町主食(さかなまちしゅしょく)。
社長自ら農家から直接玄米を買い付け、精米をして販売しています。
通常、コシヒカリは食味計*の計測で80点前後のものが主流ですが
肴町主食では、85点前後のものを取り扱っています。
※米のアミロースやタンパク質等の含有量を測り、数値化したもの。点数が高いほどおいしい米となる

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店内には、店のこだわりが詰まった各地の米をはじめ
ご飯の味を引き立てる調味料や米菓、炊飯に関する雑貨も取り扱っています。

それでは、肴町主食でお土産に人気の商品をご紹介します。

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左 岩船産こしひかり(村上市大毎)(450g(約3合)入り 400円・税込)
環境省「平成の名水百選」に選ばれた名水・吉祥清水で知られる、大毎(おおごと)の棚田で採れたコシヒカリ。きれいな空気・水でゆっくりと育まれた米は、粒立ちが良いのが特長です。

中央 新之助(450g(約3合)入り 420円・税込)
新潟が誇る新ブランド米・新之助。大粒で艶があり、一口食べればこくや甘み、ほんのりと良い香りが感じられるのが特長です。冷めても硬くなりにくく、おにぎりにしてもおいしくいただけます。

右 岩船産コシヒカリ(村上市笹平)(450g(約3合)入り 400円・税込)
イワナも泳ぐ清流・長津川沿いの笹平(ささだいら)・瑞雲(ずいうん)・釜杭(かまくい)で収穫されたコシヒカリ。きれいな水、昼夜の寒暖差が大きい山手で育った、甘みのある米です。

 

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お土産にちょうどいいサイズ(450gや2kg)のパッケージはレジ前に並んでいます。
いろいろな産地の米をちょっとずつ買って、自宅で試してみるのもいいですね。

 

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肴町主食
所在地 村上市肴町5-1
電話番号 0254-52-3080
営業時間 9:00~19:00
定休日 日曜日

 

2017/09/27

奈良橋醸造

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北前船の寄港地として栄えた、村上市塩谷のまち。美しい妻入りのまち並みは、住民自らの手により保たれ、港町らしい文化が色濃く残る土地です。また、塩谷は「醸造のまち」としても知られ、かつては多くの家が麹やみそ・しょうゆ、酒などの醸造業に携わっていました。
※写真は、新潟県一低い山といわれる稲荷山(15.3メートル)から見た塩谷のまち並み

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今回取材に伺ったのは、塩谷で三代続くみそ・しょうゆ蔵 奈良橋醸造です。初代が明治中頃に麹製造の免許を取り、麹屋として営業を開始。昭和初期からみそ、昭和40年からはしょうゆの製造も手掛けます。

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三代目社長・奈良橋常久さん。連綿と受け継がれてきた奈良橋の味を守りつつ、時代の流れやはやりも受け入れ、新しい挑戦を続けています。温和な表情と優しい語り口で、自社の沿革や蔵の内部についても細かに教えてくださいました。

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写真は、昭和初期に建てられた奈良橋醸造の天然発酵蔵の内部。この蔵は、長期熟成のみそを自然発酵させるために使用されています。長年にわたり使い続けているみそ樽と太い梁が、蔵の歴史を物語っています。

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使用後のみそ樽は洗わず、あえてそのまま保管。次にみそを仕込む直前に洗います。みその塩分や水分を残すことで、樽の漏れや変形を防ぐそうです。
※樽に付いた白いものは、大豆タンパクが変質した「チロシン」というアミノ酸の一種

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蔵の片隅には、解体したみそ樽の板がありました。板の一枚一枚に、樽の製作年や製作者の名前が墨書きされています。今となっては、大きな木製のみそ樽は貴重な品。奈良橋醸造では大切に扱っています。

 

さて、それではお土産にオススメの奈良橋醸造の商品をご紹介します。

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【左】原料の産地にこだわりの味噌(500g 600円・税込)
【右】無添加みそ(500g 515円・税込)

「原料の産地に…」は、その名の通り、みその原料である米・大豆・塩の産地にこだわり、全て村上市内で採れた・作られたもので造られています。米は岩船産こしひかり、大豆は村上産エンレイ、塩は笹川流れの天然塩を使用。「無添加みそ」は、国産の大豆と米を用い、昔ながらの製造方法にこだわって造られています。

 

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【左】くるみちゃん(70g 250円・税込)
【中】しょうがみそ(70g 250円・税込)
【右】元気みそ(80g 250円・税込)

「面倒な調味をしなくても、そのまま手軽に食べてほしい」という、奈良橋社長の思いから生まれた付けみそ3種。香ばしいクルミがたっぷり入った甘みその「くるみちゃん」、すりおろしたショウガ入りでピリッと辛い「しょうがみそ」、「元気みそ」はニンニクと唐辛子入りで刺激的な味。どれも炊きたてごはんや生・温野菜にぴったり。アイデア次第でいろいろな食べ方ができそうです。

 

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糀(こうじ)の甘酒(250g 270円・税込)

滋養に富み、「飲む点滴」ともいわれる甘酒。かつて麹屋だった奈良橋醸造の甘酒は、新潟県産米100%使用で米麹が醸す自然な甘さが特長です。無添加でアルコールも含まないため、お子さんや体の弱い方にもオススメ。濃縮タイプなので、好みの甘さに薄めてお飲みください。

 

来る10月8日(日)、塩谷では地域の一大イベント 塩谷の町屋散策が催されます。塩谷集落内を散策し、登録有形文化財の町屋内部を見学したり、ストリートライブや特産品販売などもお楽しみいただけます。奈良橋醸造では、毎年恒例のみそ詰め放題をことしも行う予定とのこと。この機会に村上市塩谷を訪ね、奈良橋醸造へも立ち寄ってみてください。

 

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奈良橋醸造
所在地
 村上市塩谷1310
電話番号 0254-66-5526
営業時間 8:00~17:00
定休日 土・日曜日

 

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