HOMEおすすめ特集 > むらかみやげ

むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

こちらもご覧ください!
もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

%e6%9d%91%e4%b8%8a%e7%89%9b%e3%83%9c%e3%82%bf%e3%83%b3 %e9%ae%ad %e5%9c%b0%e9%85%92 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e8%8c%b6 

%e3%81%8a%e8%8f%93%e5%ad%90 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%9c%a8%e5%bd%ab%e5%a0%86%e6%9c%b1 %e7%be%bd%e8%b6%8a%e3%81%97%e3%81%aa%e5%b8%83

 

2017/09/27

奈良橋醸造

%e5%a1%a9%e8%b0%b7%ef%bc%91

北前船の寄港地として栄えた、村上市塩谷のまち。美しい妻入りのまち並みは、住民自らの手により保たれ、港町らしい文化が色濃く残る土地です。また、塩谷は「醸造のまち」としても知られ、かつては多くの家が麹やみそ・しょうゆ、酒などの醸造業に携わっていました。
※写真は、新潟県一低い山といわれる稲荷山(15.3メートル)から見た塩谷のまち並み

%e5%a5%88%e8%89%af%e6%a9%8b%e7%9c%8b%e6%9d%bf

今回取材に伺ったのは、塩谷で三代続くみそ・しょうゆ蔵 奈良橋醸造です。初代が明治中頃に麹製造の免許を取り、麹屋として営業を開始。昭和初期からみそ、昭和40年からはしょうゆの製造も手掛けます。

%e5%a5%88%e8%89%af%e6%a9%8b%e7%a4%be%e9%95%b7

三代目社長・奈良橋常久さん。連綿と受け継がれてきた奈良橋の味を守りつつ、時代の流れやはやりも受け入れ、新しい挑戦を続けています。温和な表情と優しい語り口で、自社の沿革や蔵の内部についても細かに教えてくださいました。

%e5%a4%a9%e7%84%b6%e9%86%b8%e9%80%a0%e8%94%b5

写真は、昭和初期に建てられた奈良橋醸造の天然発酵蔵の内部。この蔵は、長期熟成のみそを自然発酵させるために使用されています。長年にわたり使い続けているみそ樽と太い梁が、蔵の歴史を物語っています。

%e5%91%b3%e5%99%8c%e6%a8%bd

使用後のみそ樽は洗わず、あえてそのまま保管。次にみそを仕込む直前に洗います。みその塩分や水分を残すことで、樽の漏れや変形を防ぐそうです。
※樽に付いた白いものは、大豆タンパクが変質した「チロシン」というアミノ酸の一種

%e8%a7%a3%e4%bd%93%e3%81%97%e3%81%9f%e5%91%b3%e5%99%8c%e6%a8%bd

蔵の片隅には、解体したみそ樽の板がありました。板の一枚一枚に、樽の製作年や製作者の名前が墨書きされています。今となっては、大きな木製のみそ樽は貴重な品。奈良橋醸造では大切に扱っています。

 

さて、それではお土産にオススメの奈良橋醸造の商品をご紹介します。

%e3%81%bf%e3%81%9d

【左】原料の産地にこだわりの味噌(500g 600円・税込)
【右】無添加みそ(500g 515円・税込)

「原料の産地に…」は、その名の通り、みその原料である米・大豆・塩の産地にこだわり、全て村上市内で採れた・作られたもので造られています。米は岩船産こしひかり、大豆は村上産エンレイ、塩は笹川流れの天然塩を使用。「無添加みそ」は、国産の大豆と米を用い、昔ながらの製造方法にこだわって造られています。

 

%e3%81%a4%e3%81%91%e5%91%b3%e5%99%8c3%e7%a8%ae%e9%a1%9e

【左】くるみちゃん(70g 250円・税込)
【中】しょうがみそ(70g 250円・税込)
【右】元気みそ(80g 250円・税込)

「面倒な調味をしなくても、そのまま手軽に食べてほしい」という、奈良橋社長の思いから生まれた付けみそ3種。香ばしいクルミがたっぷり入った甘みその「くるみちゃん」、すりおろしたショウガ入りでピリッと辛い「しょうがみそ」、「元気みそ」はニンニクと唐辛子入りで刺激的な味。どれも炊きたてごはんや生・温野菜にぴったり。アイデア次第でいろいろな食べ方ができそうです。

 

%e7%94%98%e9%85%92

糀(こうじ)の甘酒(250g 270円・税込)

滋養に富み、「飲む点滴」ともいわれる甘酒。かつて麹屋だった奈良橋醸造の甘酒は、新潟県産米100%使用で米麹が醸す自然な甘さが特長です。無添加でアルコールも含まないため、お子さんや体の弱い方にもオススメ。濃縮タイプなので、好みの甘さに薄めてお飲みください。

 

来る10月8日(日)、塩谷では地域の一大イベント 塩谷の町屋散策が催されます。塩谷集落内を散策し、登録有形文化財の町屋内部を見学したり、ストリートライブや特産品販売などもお楽しみいただけます。奈良橋醸造では、毎年恒例のみそ詰め放題をことしも行う予定とのこと。この機会に村上市塩谷を訪ね、奈良橋醸造へも立ち寄ってみてください。

 

%e5%a5%88%e8%89%af%e6%a9%8b%e5%a4%96%e8%a6%b3

奈良橋醸造
所在地
 村上市塩谷1310
電話番号 0254-66-5526
営業時間 8:00~17:00
定休日 土・日曜日

 

2017/08/08

千年鮭きっかわの麹スイーツ

%e3%81%8d%e3%81%a3%e3%81%8b%e3%82%8f%e6%9a%96%e7%b0%be

村上市大町にある、千年鮭きっか    
言わずと知れた鮭の名店ですが、実は地元・村上では麹(こうじ)を扱う店としても知られています。

%e9%ba%b9%e5%ae%a4%e3%81%a8%e5%93%b2%e3%81%97%e3%82%87%e3%81%86%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e8%a8%80%e8%91%89

上記写真は、きっかわの見学エリア外にある麹室の扉。麹造りは寒さ厳しい冬期間に行われるため、現在は固く閉ざされています。
年季の入った扉には、向かって右に「麹室入口戸」、左に「大正九年 庚申十月吉日」*とあります。中央の貼り紙には「学を修め 技を極め 一(はじめ)に還る」と会長・吉川哲鮏(てっしょう)さんの文字。
※およそ百年前の扉です

%e8%8f%8c%e3%81%ae%e7%a5%9e%e6%a7%98

麹室の扉の上に祭られた、菌の神様。
こちらをはじめ、きっかわの店内には15基の神様が祭られているそうです。

%e7%94%91%e3%81%a8%e9%a3%af%e9%ae%a8%e3%81%ae%e6%a8%bd

写真右は、もち米を蒸すための甑(こしき)。
左には、麹を使うなれずしの一種「飯寿司(いずし)」を仕込む木桶があります。

%e9%ba%b9%e3%81%ae%e4%bb%95%e8%be%bc%e3%81%bf-2
麹造り「切り返し」の工程(写真提供:千年鮭きっかわ)

きっかわの麹は「へぎ箱 とも蓋造り」という、昔ながらの一番手間がかかる製法で造られています。古式ゆかしい甑を用いた「蒸かし」に始まり、約40℃に保たれた麹室での作業を経て、その成長を見守りながら4日間かけて造り上げます。人の手と麹菌との協同作業ゆえ、いつも同じ工程というわけにはいきません。心を平らかにし、麹に対して「懸命に励むので、どうぞ協力してください」と語りかけながら取り組むそう。先に紹介した哲鮏さんの貼り紙には、麹に対して謙虚であるべきという戒めが込められているのです。

手をかけ、時間をかけ、麹と対話しながら造られる、きっかわの麹。
今回は、この麹を素にした、滋養に富んだ麹スイーツをご紹介します。

%e9%ba%b9%e7%94%98%e9%85%92

天然麹甘酒(180ml 367円・税込)

甘酒は『飲む点滴』といわれるように、天然のブドウ糖の甘みにビタミン・ミネラルがたっぷり。冬の飲み物というイメージがありますが、夏の季語にもなっているように、滋養豊富で夏バテ解消にもオススメです。きっかわの甘酒は、砂糖等の添加は一切なし。優しい甘みが胃の腑に染みます。

 

%e3%83%9e%e3%83%80%e3%83%a0%e3%82%ad%e3%83%83%e3%82%ab%e3%83%af

【右】Madam Kikkawa 麹のスイーツドリンク プレーン(180ml 399円・税込)
【左】Madam Kikkawa 麹のスイーツドリンク 生クリーム風味(180ml 420円・税込)

きっかわが手掛ける新ライン「Madam Kikkawa(マダム キッカワ)」。洋食好きの奥様のために、ご主人(きっかわ社長・吉川真嗣さん)が作った洋風鮭料理などのレシピをブラッシュアップ、商品化したものです。麹のスイーツドリンクもその一つ。プレーンはすっきりとした自然な甘み、生クリーム風味は芳醇でこくのある甘みが特徴です。

 

%e9%ba%b9%e3%83%97%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0

Madam Kikkawa 麹プディング(420円・税込)

原料は、米麹・もち米・生クリーム・ゼラチンのみ。麹がつくり出す優しい甘みに生クリームのこくが加わることで、現代的で洗練されたスイーツに仕上がっています。

%e9%ba%b9%e3%83%97%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e9%a3%9f%e3%81%b9%e3%81%8b%e3%81%91

米麹の粒もしっかり感じられます。

気の置けない仲間同士が集まる席の、ちょっと気の利いた手土産にいかがでしょう。
洋風スイーツがちょっと苦手…という方にもオススメですよ。

 

 

%e3%81%8d%e3%81%a3%e3%81%8b%e3%82%8f%e5%a4%96%e8%a6%b3

千年鮭きっかわ
所在地
 村上市大町1-20
電話番号 0254-53-2213
営業時間 9:00~18:00
定休日 元日
公式サイト >>> https://www.murakamisake.com/

 

 

2017/06/26

小杉漆器店

経済産業省が指定する「伝統的工芸品」の一つ、村上木彫堆朱。精緻な彫りと奥深いつやが特徴であり、村上を代表する特産品の一つです。今回は、村上木彫堆朱を扱う老舗・小杉漆器店におじゃましました。

 

%e5%90%8d%e9%8c%b2_%e4%b8%ad%e8%ba%ab

小杉漆器店は江戸年間の創業といわれ、村上では最も古い漆器店です。上記写真は、明治25(1892)年発行『日本全国商工人名録』の一ページ。写真中央、漆及漆器商の欄に小杉祐次郎(十代目)の名前があります。現在は十四代目・小杉和也さん(塗りの伝統工芸士)が店を守ります。

 

%e5%b0%8f%e6%9d%89%e5%ae%b6_%e8%8c%b6%e3%81%ae%e9%96%93

店舗奥の小杉家の客間。梁や床の間など、木材部分には全て漆が塗られています。およそ150年もの時を経た茶棚や50年前の座卓など、小杉家が代々受け継いできた名品が並びます。

 

%e5%b0%8f%e6%9d%89%e5%ae%b6%e3%81%ae%e3%81%8a%e5%ae%9d

村上の名工たちが手掛けた本堆朱*の名品もずらり。この客間は、村上の漆文化を伝えるミュージアムといっても過言ではありません。お時間のある方は、ぜひ客間ものぞいてください。
※木地に彫りを施し、漆を塗り重ねる村上木彫堆朱に対し、厚く塗り重ねた漆に彫りを施したもの
※混雑時等、見学できない場合もあります

 

さて、今回は小杉漆器店にてお土産にオススメの村上木彫堆朱を探してきました。

%e5%a7%ab%e9%8f%a1

姫鏡・姫手鏡(6,480円~・税込)
女性へのお土産に人気の姫鏡・姫手鏡。古典的な文様や植物柄の他に、こけし(写真左下)のようなポップな図柄も。年代を問わず、さまざまな方に喜ばれそうです。

 

%e3%81%90%e3%81%84%e5%91%91%e3%81%bf

ぐい呑み(5,400円~・税込)
こちらは、男女問わずに人気のぐい呑み。多彩な形・彫り・塗りから、お好きなものをお選びください。持ち運びに便利なぐい呑み袋(写真奥/500円・税込)も併せてどうぞ。

 

%e5%a0%86%e6%9c%b1%e3%83%8d%e3%83%83%e3%82%af%e3%83%ac%e3%82%b9

朱玉のネックレス(3,700円~・税込)
艶のある朱玉はインパクト十分。シンプルな装いのワンポイントにいかがでしょう。チェーン部分もオニキスや正絹の組紐、本皮、ビーズなど多彩です。村上を訪れた記念に、自身のお土産にするのもいいですね。

 

また、小杉漆器店では越後上布と村上木彫堆朱がコラボしたブローチ「越後上布村上木彫堆朱ブローチ」(仮称)を、村上では唯一取り扱っています。

%e4%b8%8a%e5%b8%83x%e5%a0%86%e6%9c%b1%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%81

ことし6月、越後上布(ユネスコ無形文化遺産・国重要無形文化財)と村上木彫堆朱(国指定伝統的工芸品)を組み合わせた「世界初の伝統工芸コラボ製品」が完成し、大々的に発表されました。それが「越後上布村上木彫堆朱ブローチ」(仮称)です。

サイズや彫り、越後上布との組み合わせもさまざま。数に限りがあるので、気になる方はお早めに……。
彫りなし・小(8,000円・税込)
彫りなし・大(8,500円・税込)
彫りあり(9,500円・税込)

 

 

%e5%b0%8f%e6%9d%89%e6%bc%86%e5%99%a8%e5%ba%97_%e5%a4%96%e8%a6%b3880

小杉漆器店
所在地 村上市長井町1-9
電話番号 0254-52-2037
営業時間 9:00~18:30
定休日 不定休

公式サイト
https://tuishu.jp/

 

先頭に戻る