貞和元(1345)年に相蓮社岌頓(ぎゅうとん)上人の開基と伝えられ、また東側の卵塔場(らんとうば/墓地)には至徳年(1383)年の年号の入った梵字(ぼんじ)の三尊を彫った板碑(いたひ)があります。
又不老庵黄裳(十一屋勘兵衛)の碑があり「これを見ぬひとはつれなく散る桜」の句が彫られておりました。
この寺の第十一世但蓮社岌慶(ぎゅうけい)上人は平林の色部修理進の俗弟であるといわれておりますが、資料は何も残っておりません。現在の伽藍(がらん)は文化元(1804)年、村上の棟梁 富樫与助によるものです。当時は茅葺でしたが新潟地震で壊しました。
●浄土宗
安養山 弘願寺(ぐがんじ)
所在地 村上市八日市4-5