元和7(1621)年、村上城主・堀丹後守直竒(ほりたんごのかみなおより)侯に境内を寄進され、創立との伝承あり。のちに歴代城主、特に内藤侯の知遇を受け、家老久永、島田、その他重臣の菩提寺となる。
寺は明治5(1872)年の大町の大火で全焼し、ご本尊の阿弥陀如来像を除き寺宝、諸記録等が消失した。現在の本堂は類焼直後、仮の本堂として家老・久永家の邸宅の一部を移築したもの。その後、昭和10(1935)年頃より本堂再建の計画を立て、着工直前まで準備されたが、昭和12(1937)年7月に日中戦争が勃発したことから寺院再建は中止となり、その後、再建の機会を失い、現在に至っている。
●真宗大谷派
笠原山 善行寺
所在地 村上市大工町1-5