創立は慶長16(1611)年、開山は寿山(じゅざん)和尚。耕雲寺の末寺で、本尊は延命地蔵尊である。
その年代の村上城主は村上周防守忠勝(すおうのかみただかつ)と名乗る大名だった。
忠勝の父が頼勝(よりかつ)といい、村上藩初代の城主であったが、慶長9(1604)年に没し、耕雲寺へ葬った記録がある。
村上氏の宗教政策による創立と考えられる。すなわち、村の人口動態と隠れキリシタンを探索するため、宗門人別帳を作成させることであり、船頭ら海運に従事する人々の身分を保証する寺請(てらうけ)証文を発行させることである。
●曹洞宗
白龍山 潜龍寺
所在地 村上市野潟2204