創立 慶長11(1606)年、開山は福島市の長楽寺三世の傑山雲勝(けつさんうんしょう)和尚で、開基は堀丹後守直竒(ほりたんごのかみなおより)とある。堀直竒が村上城主になるのは元和4(1618)年であるから、創立年から12年間の空白がある。その間、空寺になっていたものか。
本尊を聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)とし、境内には地蔵菩薩を祀る地蔵堂があった。古くは全悟庵(ぜんごあん)と称し、現在の常福寺の場所にあった。そのときの和尚は諦真林察(ていしんりんさつ)という。
林察の師は長楽寺の雲勝、ゆえに林察は雲勝を開山とした。山門前の九品仏(くほんぶつ)上品上生(じょうほんじょうしょう)の阿弥陀如来(あみだにょらい)は、もと牛沢口にあったもの。
●曹洞宗
日光山 善澤寺(ぜんたくじ)
所在地 村上市羽黒町6-14