開創、応永元(1394)年、傑堂能勝(けつどうのうしょう)禅師の創立になるもので、その師 梅山聞本(ばいざんもんぽん)禅師を開山とし、自らは第二世になった。能勝は南朝の忠臣・楠木正成の子孫。戦場で膝に矢傷を受けて不自由な身体になり、出家を決意。
越前の龍澤寺(りゅうたくじ)の聞本禅師のもとで修行、悟を得る。聞本を開山にするゆえんである。開山当時は地元民に寺領を荒されるなどであったが、越後国主の上杉氏や国人領主の本庄氏、鮎川氏などの庇護を受け、しだいに隆盛、越後国内外に直末81か寺、孫末708か寺を持つ一大教団に発展し、越後四箇の道場の一となる。
梅山聞本遺戒(いかい)状と山門は市指定文化財である。
●曹洞宗
霊樹山 耕雲寺
所在地 村上市門前143