創立 天文9(1540)年、開山は保山祝恕(ほざんしゅくじょ)和尚。同和尚の師は長岡・鷺巣村(さぎすむら)の定正院(じょうしょういん)を創建した曇英(どんえい)和尚である。
城主 堀直竒が長岡から村上へ転封されるとともに、常福寺も従ってきた。二十四代住職 仙翁(せんのう)和尚の書写した大般若経(だいはんにゃきょう)六百巻が所蔵され、写経に用いた筆を納めた筆塚がある。
また、土方雄隆(ひじかたかつたか)の墓所でもあった。土方は陸奥国窪田(現いわき市)1万8千石の小名。家中騒動により城地没収、主君の雄隆は村上の榊原勝乗(さかきばらかつのり)に預けられたが、元禄4(1691)年6月12日、村上で没した。
●曹洞宗
真寳山 常福寺
所在地 村上市羽黒町4-1